コロナ禍のおかげでスウェーデン国内に閉じこもることになり、スウェーデン国内をあちこち見て回るチャンスに恵まれました。飛行機や電車での移動も避けて自動車で行ける範囲に限定してきたので、手つかずの大自然が残る北の大地までは到達できなかったけれど、それでもスウェーデン自慢の森に癒やされる3年間でした。

Skåne（スコーネ）の森は、『自然保護区49選制覇への道』にまとめたので、今日はその他の地方で訪れた国立公園（NP）と自然保護区（NR）の中で、機会があったらまた行きたい！と思う場所を10ヶ所ピックアップしました。カウントダウンで紹介します。

• 第10位　Ottenby (NR @Öland)

Småland（スモーランド）の西の海に浮かぶ島 Öland（エーランド）の最南端にある自然保護区。野鳥の集まる場所としても有名で、バズーカ持参の人が大勢いました。島にはバードウォッチング専門店もあるほどだったので、鳥好きにはたまらないと思われる。

• 第9位　Möckel Mosse (NR @Öland)

Ölandには、森と湖の国スウェーデンの名に不似合いな枯れた大地も広がっていました。遮るもののない平原は岩盤ゴツゴツむき出しで転ばないように走るのも一苦労だったけれど、その意外性はとても印象的でした。

• 第8位　Yttre Bodane (NR @Dalsland)

湖底の様子を想像できるようにしてくれた湖岸の自然保護区。駐車場で話しかけてきた自称ロンリージャーマン（この地を愛し過ぎてドイツから移住してきたけど、寂しすぎて、出会う人に片っ端から声をかけているオジサン笑）のおかげもあって印象が強く刻み込まれました。

• 第7位　Åsnen (NP @Småland)

スウェーデンで最新の国立公園。めちゃくちゃ規模が大きくて、そのごく一部しか見られていない（しかも曇天の日に）し、湖の中に浮かぶ小島へ渡ったり、保護されている野鳥を観察したりしないとその良さはわからないのではないだろうか？ということで、期待も込めて7位。

• 第6位　Norra Kvills (NP @Småland)

苔むした岩が織りなす地面が美しかった森。それまであまり見ることのなかった景色だったので、訪れてしばらくはかなり興奮していたのだけど、Skåneの自然保護区にも似たような光景がたくさんあることがわかってしまったのでちょっとランク落ち。

• 第5位　Skurugata (NR @Småland)

Smålandのグランドキャニオンが堂々5位にランクインです。氷河の力で作られた巨大な岩の亀裂。いつ何が落ちてくるかわからないこの亀裂を自由に歩けるようになっているのもスゴイ。何かあっても自己責任で。トレイルの距離は短いのであっという間に踏破できます。

• 第4位　Tresticklan (NP @Dalsland)

Dalsland（ダルスランド）はノルウェーと国境を接する地方なので、SkåneやSmålandに比べると標高が高めです。だから寒い。3月初旬にして湖はキンキンに凍っていました。だからこその印象的な景色の数々で上位にランクイン。夏にどんな景色を見せてくれるのかが気になるー。

• 第3位　Store Mosse (NP @Småland)

トップ10の中で、唯一二度行った場所です。二度とも天気に恵まれて楽しかった。三度目があるとしたら、ムースの姿を見られる確率が高い！とされるエリアに早朝から張り付いてやるんだ。湖でも森でも山でもない湿地帯がまさかの3位。

• 第2位　Tiveden (NP @Västergötland)

岩盤がモリモリ隆起して、あちこちに湖ができて、土がたまった場所にはぐんぐん森が育ったという成り立ちをしっかり教えてくれるスウェーデンらしい森でした。Store Mosseで湿地のまわりをグルリと一周コースを走った後だったため、こちらは起伏のある山側のコースへ行きました。つまりメジャーコースは見ていません。次はそっちかな。

• 第1位　Sörknatten (NR @Dalsland)

SkåneやSmålandは総じて標高が低めなので、高い場所から森と湖を一望できるような場所は少ないし、あってもそれほどの高さではないのです。だからここは、久しぶりに登った「山」という印象でした。そして左右の断崖の下には濃い緑色の森がずーっと広がっているという絶景。一本道のルートを往復する時間を取れなかったのが悔やまれます。また来られるなら、秋の紅葉の季節にぜひ。

最近行ったところが上位に多め笑。3月はじめ、最後のスウェーデン国内旅行が満足の行くものだったと信じたい気持ちが判断を歪ませている可能性は否定できないけれど、でもいつかまたスウェーデンに来る機会があるならば、向かうはDalslandかもっと北だな。いや、スウェーデンやめてノルウェーへ行くかもしれないが笑。やっぱり、標高があるところのほうが景色は映える。日本に帰ってからも、スウェーデンでの日々に負けないぐらい、森散策やトレイルランニングをするぞー。