乾いた大地の島
2020年05月27日(水) 16:32
ヨーロッパ所々方々, Öland, スウェーデン- A DRY ISLAND IN SWEDEN
- It was pretty surprising to find such a dry land in Sweden. The trail we chose to run in Öland was Mockelmossen, which offered the trail's sign with stones, not on trees. The reason was obvious, as there's no tree around. The signs were located every 5-10 meters for hikers/runners not to miss the route. Will be scared by just imagining getting lost in this wide plain.
Lund(ルンド)から北東へ約300キロ、車で3時間ほど行ったところにあるÖland(エーランド)という島へ行ってきました。島ですが、本土から橋が架かっているので車で気軽に行けます。
南部の農業景観がユネスコの世界遺産に登録されています。大むかし氷河によって形成された石灰岩の平原はpHレベルが高く、植物も育ちにくかったところに根気よく草を植え、牧畜を営み、そうして自然と格闘しながら懸命に生きてきた先史時代からつづく人類の歴史が評価されたそうです。南部全域に点在する歴史の跡の中で印象的だったのはMockelmossenと呼ばれる場所。八の字にグルっと回れるトレイルが整備されているというので行ってみましたところ、森と湖の国スウェーデンの名に不似合いな枯れた大地が広がっていました↓。
トレイルの目印は木に記されているのがスウェーデンのスタンダードですが、ここには目印をつけるための木がありません! 代わりに、地面から剥がれ落ちた石灰岩を重ねた目印が点々と置かれていました[1][2]。場所によっては5メートル間隔くらいで置いてくれていて安心です。一度だけ、岩盤がむき出しになったうえにすこし段差もついていたところで目印の石積みがわかりにくくなっていましたが[3]、そこを除けばバッチリの道案内でした。見逃して道に迷ったらかなりの悲劇ですから。
それにしても、こんなに枯れた大地でも花を咲かせる植物が育つんだからスゴイ。こういう植物の存在に勇気づけられて、太古の人たちも開墾がんばれたのかもしれませんねー。がんばった証としていろいろ残っている遺産的建築物群の写真を並べておきます。面倒なので解説は省略しちゃうけどー笑。