スモーランドの国立公園①

2020年10月26日(月) 18:11

ヨーロッパ所々方々, Småland, スウェーデン
NATIONAL PARK IN SMÅLAND①
Longer than 4-hour drive brought us to enjoy this untamed forest, Norra Kvill national park. It's been shaped by frequent fires over the centuries, but more than 100 years have now passed since the last one. After a long time without fires, the existence of pine trees is now increasingly threatened. Specialists seem to be discussing what to do to protect the nature. The dying trees in the forest seemed to be a sign of the crisis. What I want to protect the most is the boulder fields with mosses anyway.

近所の小さい森の話は面白くないな……、どこもだいたい一緒だし……、スウェーデンっぽいドカンと大自然の話を持ってこいよ!と思っている人が多いのではないかと被害妄想ふくらんできていたので笑、解消すべくお隣のSmåland(スモーランド)地方の中でも北のほうにあるNorra Kvill国立公園まではるばる行ってきました。

350年以上の樹齢を誇る松の木がたくさん残っている森で、自然発火による山火事に何度も見舞われているそうです。でも、前回の火事からは100年以上が経ち、トウヒの木の成長が松を圧迫するようになって、今の植生を維持するのがむずかしくなりつつあるそうな。人為的に火事を起こしてでも、植生を維持すべきか、自然の為すがままにするか、研究者の間でも意見が割れているらしいです。

[1] 枯れ枝ゴロゴロ [2] 直角に折れてる! [3] これもグニャリと折れてる
[4] 朽ちたのか風に負けたか [5] これはパッキリ折れた? [6] 土に還る準備ほぼ完了

大昔の火事で空洞化した幹が自重や風に耐えきれなくなって折れてしまっているような木がたくさんありました。走り回っている間にも、木がミシミシと音を立てていたし、どこかで倒れたのではないかと思うほどの音も聞きました。こうした倒木や枯れ木を住処とする昆虫がスウェーデンには6~7,000種もいて、この国立公園は彼らにとっての楽園なのだそうです。人為的に火事を起こせば彼らの生態系にも影響をおよぼすし、かなりむずかしい問題なんでしょうねー。

岩の上で芽を出す強い植物たち
苔むした岩が地面を覆っています

むずかしいことはわかりませんが、苔むした岩がポコポコと木々の足元に転がっているようで可愛かった。トレイルも石や木の根でボコボコなので走りにくいなんてものではなかったですが、それでもわざわざ行った甲斐のあるステキな国立公園でしたー。