スモーランドの国立公園②

2020年11月03日(火) 17:51

ヨーロッパ所々方々, Småland, スウェーデン
NATIONAL PARK IN SMÅLAND②
We've been to Store Mosse national park in May. It was a beautiful sunny spring day, and we chose to run around the bogs instead of the big lake. I liked to see the snow-like lichenes covering the land, and am now wondering if it would be covered by real snow in winter which could be super beautiful, but desperately cold. Shall I buy a pair of running shoes for winter, first?

Småland(スモーランド)地方には、秋晴れの日に行ってきたNorra Kvillの他にも国立公園がありまして、実は5月に行ったのだけど書いてなかったので今さら書きます。

まずStore Mosse国立公園。直訳すると「大湿原」です。

Store Mosseの広大な湿原

大昔、厚い氷に覆われていた北欧に泉が湧き、人が暮らせるようになったのはおよそ14,000年前だとされています。雪解け水は湿原を形成し、そこにピートモス(泥炭層を形成するコケ類)が育つようになったのはおよそ7,000年前。かつて湖があったところにそのピートモスが何層にも重なり合っているのが現在のStore Mosseの姿だそうです。

すれ違うのがとっても大変

湿原についてすこし勉強してみました。Store Mosseのような泥炭地湿原では、落ち葉や枯れ枝が微生物によって分解されて土に還るという循環が発生しません。植物が生き残るための養分は水に全面的に頼ることになるのですが、地中や周囲の水域から水分を得る仕組みになっているところが「fen」、雨や雪に依存するしかなくなっているところが「bog」と呼び名がしっかりちがうらしいです。日本語でも「フェン」と「ボッグ」と正式には呼び分けたりするみたいですが、素人的には全部「沼地」とか「湿地」って感じですよね笑。Store Mosseの大部分はボッグが隆起したもので、わたし達が歩いたり走ったりするトレイルは昔は湖底にあった砂が堆積してできた砂丘が松の木に助けてもらって完成した陸(Rocknarと呼ぶらしい)です。で、その地面を覆う地衣類がまるで雪がうっすら積もったみたいでとてもキレイでした↓。

陸を覆う地衣類が雪のようでキレイでした

77平方キロメートルという広大なエリアなので、ごく一部しか歩いて回れなかったし、ボッグを見たいからってメインの湖畔一周コースに行けてないから再訪かな……と思ってますが、冬はリアルな雪が積もって美しいかもしれないけど、その前に吹きっさらしで死ぬんじゃないかとも思う笑。とりあえず、雪道も走れる靴を買うべきかどうか悩んでます。