スコーネ7不思議の7番目

2020年10月02日(金) 19:33

ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン
7th wonder in Skåne
Here is the list of Skåne's seven wonders. Turning Torso, #1, could be the hardest spot to visit inside, as it's a residence for the riches. Other than that, we had already completed except for #7, the lake named after Odin's only eye. So, on a day in September, we tried to observe the round shape from the ridge, but the leaves cut off the view. We should come back in winter after all the leaves gone, maybe.

奇妙な石像たちがSkåne(スコーネ)の7不思議のひとつだという話の出どころは、なにを隠そうその石像たちのサイトでして、でも元ネタへのリンクが死んでいるので選抜された経緯や理由はよくわかりませんが、7不思議はこういうラインナップだそうです。

  1. Turning Torso(Malmöにそびえ立つひねりのきいた高層マンション)
  2. Hallsbergs Stenar(奇妙な石像たち
  3. Kiviksgraven(Kivikに残る王墓あらため少年たちの墓
  4. Glimmingehus(デンマーク人騎士がつくった中世の城
  5. Lunds domkyrka(Lundのシンボル大聖堂
  6. Ales stenar(スウェーデンのストーンヘンジ
  7. Odensjön(北欧神話の神オーディンにちなんで名付けられた湖)

#1はお金持ちが暮らすマンションなので、よっぽどがんばって社交しないと中を覗き見るチャンスは得られそうにありません。よって、あっさり断念。2のポンチ石像、#3の王墓あらため少年たちのお墓、#4のお城は最近の話なので記憶に新しいですね。#5はたまにお邪魔して静かに読書とかする教会、#6は去年の春に行った史跡です。

で、残すは#7の湖だけとなったら行くしかない。というか、過去に何度も行っている「スコーネのグランドキャニオン」有する国立公園 Söderåsen nationalparkの中にあるので、実は何度も近くまで行っているのに見向きもしなかったところがどうやら7番目の不思議の地らしいです。行ってきました↓。

片目のオーディン神にちなんで名付けられた湖がスコーネ7番目の不思議の地

道なき道を這うようにして登り、丸い湖を見下ろしてやろうと思いましたが、木々の緑に遮られて、湖の全容を見ることはできませんでした↓。

葉っぱが邪魔でオーディンの片目の如き湖の形は見えませんでしたー

ところでオーディンは、北欧神話の中で「万物の父」として崇拝される最高位の神様で、自分の片目と引き換えに知恵を手に入れたと言われています。オーディンの城は「ヴァルハラ」と呼ばれ、ヴァイキング達は立派に戦死すればヴァルハラに迎え入れられ、愉快な死後を送れると信じていました。なーんて話は『ヴィンランド・サガ』なんかを読むとよく出てきます。

湖の話でした。湖の形がかなりキレイな円形で、知恵と引き換えに片目を失ったオーディン神の目の形に似ているからということで名付けられたと言われていますが、他にも、Lund大聖堂の地下室につながる通路が湖底にあるとか、底なしだとか、かつてここにあった城が湖の底に沈んでいて、水が最高に澄んだ日には見えるとか、さまざまな言い伝えがあるらしいです。そんなこんなで7不思議のひとつに選ばれたんですかねー。とりあえず、葉が落ちて、見通しがよくなったころにまた行ってみようかな。