王墓あらため少年の墓
2020年09月16日(水) 16:44
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察- NOT KING'S GRAVE, BUT FOR TEENAGERS
- It was once believed to be a king's tomb, but the technology proved that some teenagers were buried there instead. And the cist had been reused for several burials including those for teenagers in the Late Stone Age and a man with a dog in the Viking age, 8th century AD. Even though there are many lands and stones, they had been recycled and reused, which sounds like a circular economy, first of the kind.
青銅器時代(紀元前1700~500年)の生活の様子を今に伝える岩面陰刻はスカンジナビア半島の各地で見つかっていますが、中でもKivik(シビック)で見つかった石棺に刻まれているものは当時の葬儀の様子や死後の世界観を伝える貴重な資料として大切に保護されています。
と言いつつ、1748年に発見され、Kungagraven(The King’s Grave)と名付けられた当初はその貴重さ加減に気づかなかったのか、単にお金や技術がなかったから放置したのかはわかりませんが、国をあげて保護に乗り出したのは1930年代になってからだそうです。
そして、ずっと王墓だと信じてきたけど、実は少年たちが埋葬されていたらしいことがわかってのけ反ったそうな笑(うそ、のけ反ったとは書いてなかった)。
紀元前2000年ころにつくられた墓地を再利用したもので、少年たちが埋葬されたのは紀元前1400年ころ。石棺も再利用されてきたらしく、紀元後8世紀のバイキング全盛期には犬とオジサンが同じ石棺に埋葬されたらしい。土地も石もたっぷりあるのに再利用するとは、まるでサーキュラー・エコノミーのはしりだ笑。