スコーネにも岩絵あるよ

2021年03月23日(火) 18:17

ヨーロッパ所々方々, Bohuslän, Skåne, スウェーデン
ROCK CARVINGS IN SKÅNE
The rock carvings in Tanum reveal the life and beliefs of people in Scandinavia during the Bronze Age and are remarkable for their large numbers and outstanding quality, that is why they were chosen to be a World Heritage Site. But, it's quite far away from Skåne. If you don't feel like driving up to Tanum, you can find the similar heritage in a smaller scale in Järrestad. As the carvings are not colored to reserve them longer, it can be hard to see depending on the sun's location, but it could be a fun to look for the dancer and many footprints of God's.

スウェーデンにある15ヶ所の世界遺産のうち、この3年弱の間に見に行けたのは以下の5ヶ所です。森の墓地以外は車で行ける範囲に限られてしまったからというのもありますが、実に地味なラインナップ笑。

Tanumの岩絵群については、紹介するのを忘れていたことも忘れてました笑。

争う人々を描いた岩絵
[1] トナカイ? 鹿かな? [2] 蛇に追われる人 [3] なんとクジラだ!

氷河が溶けてむき出しになった花崗岩に、当時の人々の暮らしや信仰を伝える絵が描かれています。トナカイ[1]や蛇[2]などの陸上動物だけでなくクジラ[3]の姿があることや、ボートに乗って漁をしたり、闘ったりしている様子も描かれていることなどからスカンジナビア半島の隆起が進むずっと以前、ここが海に近い場所だった青銅器時代(紀元前1800~500年頃)のものと考えられています。

Tanum までは、Lund(ルンド)からまっすぐ車で向かうと4.5時間くらいかかるので少し大変。そこまでして見に行こうかどうしようかと悩んじゃったときは、近所で済ませる手があります。

Järrestad hällristning」や「Dansarens häll」と呼ばれているようですが、ここならLundから東へ1時間と少しです。Tanumの岩絵と同様に蛇[4]やボート[5]も描かれていましたが、特徴的なのは200を超えると言われる「足跡」です[6]。神様の足跡だという言い伝えがあるらしい。神様はずいぶんと頻繁にSkåne(スコーネ)にいらしていたようです。

[4] 蛇、わかります? [5] これはボートですたぶん [6] 神?の足跡がたくさん

色をつけたり、テープを貼ったりして絵を目立たせようとすると岩そのものが傷んでしまうので、ありのままの姿を見て、楽しんでください!とお触れがありました。Tanumのように色付けされていないので、光のあたり方によってはただの巨岩にしか見えません↓。

中央にうっすら「ダンサー」の絵があります

回り込んで見ると、名前の由来になっている「Dansaren(ダンサー)」の姿が見えてきます↓。

回り込んで見るとはっきりダンサーいますが、わかりますか?

コロナ禍でスウェーデンに閉じ込められ、車で行ける範囲に外出も制限してきたおかげで、Skåneに関してはこんな地味な見どころも含めて見尽くした感がある。観光ガイドくらいはできそう(もう日本に帰るけど笑)。