グリメトン無線局

2020年08月07日(金) 16:26

ヨーロッパ所々方々, Halland, スウェーデン
GRIMETON RADIO STATION
In 1921 the Swedish government decided to build a radio station not only to survive the intensifying world competition, but also to support Swedish emigrants in America. The station was inaugurated in 1925, and has been an outstanding example of the development of telecommunications, though it's pretty tough to learn the value without some prep work beforehand. It's not necessary if you just want to enjoy the view of the high antenna towers lining up beautifully.

スウェーデン随一のピザ屋マックが比べ物にならないくらいに美味いハンバーガー屋のあるFalkenberg(ファルケンベリ)からさらに少し北上したところにあるVarberg(ヴァールベリ)という町に、ユネスコの世界遺産に登録されているGrimeton Radio Station(グリメトン無線局)があります。

お宝が展示されている放送局の建物

国として独立した地位を死守するためには通信技術の発展と活用が欠かせないと考えたスウェーデン政府は、1921年に無線局の建設を決めました。というのが建前で、実際にはアメリカへ移住したスウェーデン人たちが故郷に残した家族や友人たちとの通信手段を強く欲したのが決め手だったとも言われています。理由はどうあれ4年後の1925年、無線通信の初期を支えるグリメトン無線局が稼働をはじめました。そして、およそ100年が経った今、電子技術が生まれる以前の放送局の姿を後世に残すべく大切に維持されています。

高さ127メートルのアンテナ鉄塔が6本、田舎にそそり立っています

高さ127メートルのアンテナ鉄塔が6本きれいに整列する様↑は、素人目にも圧巻です。これに登るツアーがありまして、ぜひ行きたかったのですが、高所恐怖症オジサンのお許しが出ず、断念する運びとなりました。

[1] モールス符号打鍵機 [2] モールス符号を打つ体験 [3] ゼロの位置がちがうなー

モールス符号を使って通信をしていた頃のお宝機器[1]がたっぷり展示されていたのですが、お宝具合がよくわからなかったので、子ども向けのモールス符号入力体験とかして遊んできました[2]。展示の隅に何気なく転がっていたダイヤル式電話のダイヤル配置がわたしの知っているのと違うなーとか、かなりどうでも良いところを見たりして笑、見学終了。産業遺産はすこし予習をしてから行ったほうが良いらしい(今さら)。