ステキ本屋を擁する町
2025年04月24日(木) 17:28
UXいろいろ, 本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 福岡, マチとヒトの観察- BOOKSTORES MAKE THE TOWN
- While Hita’s old-town charm impressed, it lacked a great bookstore. Luckily, on the way to Fukuoka Airport, I discovered MINOU BOOKS—a beautifully curated spot in Ukiha with a café and aligned reading tastes. I’ve now added “a town with a great bookstore” to my retirement checklist.
日田市豆田町は、九州の小京都を名乗るだけあって風情のある良い町だったけれど、残念ながらステキ本屋がなかった。
「進撃の日田」を追いかけるのに夢中で本屋のことを失念していたところ、2泊目の夜にふと思い立って「御書印参加店」を調べてみたら、福岡空港へ向かう道中に1軒「MINOU BOOKS」というモダンな響きの書店が参加していることが判明し、寄ること決定しました。

そして、寄って良かった。

お店へ入ると、新刊本とおすすめ本が出迎えてくれます。数週間前に神保町の本屋で買った『眼述記』が並んでいてうれしい。自分が興味を寄せた本や読んで良かったと思っている本が並んでいると、選書の方向性が合っている可能性が高いと感じて俄然やる気が出るわけです。
奥にはカフェスペースもあって、コーヒー飲みながらまったり読書したい気持ちがムズムズとわいてきます。が、飛行機の時間があるので「30分だけね」と旦那に念を押されるとか……。

MINOU BOOKSがあるうきは市吉井町の白壁地区は、江戸時代に有馬藩の城下町久留米と日田天領を結ぶ豊後街道の宿場町として賑わったところだそうです。重要伝統的建造物群保存地区に指定されているようで、観光客もけっこう歩いてました。ステキなのに知られていない町や地域、こんな感じで全国あちこちにあるんだろうな……。

最近、「老後はどこに住む?」というのがよく出る話題なのですが、「ステキ本屋のある町」というのをこれまで条件に入れ忘れていたことに気づいてしまいました。そうだよ、本屋のない町になんて住めない(と言いつつ、いま暮らしている金沢文庫にはステキ本屋ないけどな……)。