1950年ころの食器棚
2020年09月03日(木) 17:31
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Halland, Småland, スウェーデン, マチとヒトの観察- CUPBOARD ABOVE COOKING TABLE
- Falkenberg is a small town with only 28,000 citizens, but it was full of beautiful arts in town. It has a design museum, too. The replica of a kitchen in 1950s was very interesting. The functionally designed cupboard above the cooking table with some hanging containers for seasoning agents looks so nice, and I finally found it used to be a Swedish standard, as the same design was found at museums of IKEA and Husqvarna though I didn't notice it then. I now wonder why this design has gone. Maybe because the houses has had a higher ceiling, which doesn't request such an effective design in a limited space.
B級グルメの町Falkenberg(ファルケンベリ)は人口28,000人ほどの小さな町ですが、Rian designmuseumというデザイン博物館がしっかりありまして、ちょうど企画展「Äntligen Hemma(Home at last)」をやっていたので見てきました。その中にあった1950年代のキッチンの再現がこちら↓。
限られたスペースを有効に使う設備とレイアウトになっていてとても興味深かった。特に、流し台の上に備え付けの食器棚の傾斜がステキ。上段に行くほど奥行きを増す設計になっています。流し台や調理台で作業をするときに、作業者の頭と棚が干渉しないようにつくられてるんですねー。写真左端に写っている食器棚の下には透明の調味料入れがぶら下がっていて、これも使いやすそう。
なんて書きながら「もしかして?」と思い、先日紹介したHusqvarna(ハスクバーナ)の台所写真を見てみたら、そっくりの食器棚が調理台の上に設置されてました↓。洗濯機とか食洗器とかに夢中で棚に目が行ってなかったわぃ。
さらに「もしや?」と思いましておよそ2年前に行ったIKEA museumの写真を確認したら、同じく斜めカットの食器棚とぶら下がり調味料入れ(正確に言うとぶら下がってはいないけど)がバッチリ写っていました笑↓。
20世紀半ばのスウェーデンではスタンダードなデザインだったっぽい。かなり機能的な設計なのに、最近のお宅で見かけないのはなぜだろう? 天井を高く取れるようになってスペースにゆとりができたからかな?