名越切通とまんだら堂

2024年05月09日(木) 18:33

日本発信四方山話, 神奈川
NAGOE KIRIDOSHI PASS AND YAGURA CAVES
Nagoe Kiridoshi Pass is a road that the Kamakura shogunate had built as a major traffic route connecting Kamakura and the Miura Peninsula area. Mandarado Yagura caves are the ruins of a memorial service facility that might have been built under the influence of funeral services brought from the continent. As a result of research, established theories about this area are often overturned, but it is certain that it is a record of the hardships of people who lived in this region during the Kamakura period.

鎌倉へ通じる7つの切通し走破を目指している今日この頃です。逗子駅から鎌倉入りした後、「名越切通(なごえきりどおし)」を通るルートを走ってみました。実はもう3週間くらい前の話だけども……。

逗子海岸を背後に眺めてから、

披露山を登ると、鎌倉の街が見えてきました。うっすらと江の島まで見えます。天気が良ければ富士山の姿がその向こうに見えるらしい。残念。

大崎公園から海岸へ降りた後、名越切通へ向かいます。

朝夷奈切通と比べるとかなり小規模ですが、途中で「まんだら堂やぐら群」を見学できるという特典付き。春と秋にのみ一般公開されています。今春は6月2日まで。

150穴以上の「やぐら」が良い状態で残っているという貴重な遺跡です。高いところから一望すると圧巻。

「やぐら」は死者を供養するための施設で、土地の少なかった鎌倉で平坦な場所にお墓を作ることが禁止されたため崖に横穴式のお墓を作った……と長く信じられてきたけれど、発掘調査の結果、先の説は後知恵バイアスだったのではないかという展開になっているらしい。大陸から入ってきた葬送供養の影響で作られるようになった供養施設の遺跡という見方が最近は有力だとかなんとか。つまり、はっきりしたことはいまだによくわかっていないと。

まんだら堂の奥には「お猿畠の大切岸」という人工的な崖↑もあって、これは鎌倉幕府が三浦一族からの攻撃に備えて作ったと言われてきたけれど、調査の結果、石切り場の跡に過ぎないことがわかってしまったそうな。鎌倉近郊のあれこれを鎌倉時代の勢力図に合わせて都合よく解釈してしまってきたところが多々あるってことだな。鎌倉時代のことを勉強しながらその地を歩き回るとなにかと面白い。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見ておかなかったことが悔やまれる(いや、見てたとしても覚えてないか笑)。