いよいよ合掌土偶と対面

2023年07月27日(木) 21:06

日本発信四方山話, 青森
CLAY FIGURINE WITH CLASPING HANDS
This clay doll was sitting in the spotlight. This is one of only 2 sitting figures with clasping hands, and it's found in almost perfect condition, that's why it's registered as a national treasure. There's one more interesting figure for me, which looked like suffering from stiff shoulders, though it's named as a clay figurine with his chin resting upon his hand. The last one was huge, like a mask. Its body has not yet been found, unfortunately.

合掌土偶と対面するために八戸市の「是川縄文館」へ。スポットライト当たりまくりで写真がぜんぜん上手に撮れなかったけど、こちらが合掌土偶様でございます。

真横と後ろから撮ったお姿がこちら。

[1] 合掌土偶を右横から [2] 合掌土偶のうしろ姿 [3] 左足、折れてますわよ

おまけ。紀元前1600年生まれ、満3600歳の合掌土偶様の履歴書。

「同じ姿勢で24時間勤務できます」ってさ。すげーな笑。

縄文時代前・中期には、三内丸山遺跡で大量出土した板状土偶のような出で立ちの土偶がほとんどでした。それが後期前半になって、立体的な造形がなされるようになると同時に脚も表されはじめ、さらに後期後半にはお腹を膨らませた妊婦風のものやポーズを決めたものがつくられるようになったというのが大まかな土偶の進化らしいです。ということで、合掌土偶の他にも「頬づえ土偶」というポーズ土偶がいらっしゃいました。

山梨で見た「かたこり土偶」に似てるし、わたしには「あ~、肩こった」と言っているように見えるが、頬づえをついてるらしい……。

ちなみに八戸の後、車で南下して岩手まで行ったんです。で、途中の盛岡にある岩手県立博物館に寄ったら、超大型土偶がいました。マジで超大型。お面サイズ。残念ながら胴体は発掘されていないのだけど、理由は知らんが全身像という推定になってるらしい。この胴体が見つかったら大騒ぎ間違いなし。キュートな土偶のイメージが覆される笑。