松本の本箱はちと残念

2022年01月17日(月) 12:46

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NEWLY OPENED BOOK HOTEL
We chose Matsumoto for the 1st destination of the year, because we wanted to bathe in hot springs which we didn't have much chance in our previous trip to the west. And, I loved to have a look at this newly opened book hotel. It's a sister hotel of the book hotel in Hakone which I visited twice. So, I believed I would be able to enjoy any books from the bookshelves in my room without questioning, but OMG! it's banned here. Hotel guests are not allowed to bring any books back to the room to read. Why not? Different business model maybe, but it was a huge change from the one in Hakone, and it should have been announced more clearly. Even though I loved the room and enjoyed hot springs, I don't think I would come back to this hotel.

2022年最初の旅先に松本が選ばれた理由。それは、年末の関西旅行に欠けていた温泉を堪能したかったのがひとつ。そして、昨年オープンした松本十帖に泊まり、松本本箱で読書しまくるのがふたつ目でした。

かつての大浴場の姿をそのままにリニューアルされた「オトナ本箱」。別名「ブックバス」です。

オトナ本箱の真下には、同じく大浴場をリニューアルした「こども本箱」がありました。こちらは「ブックプール」と呼ぶようです。先客がなかったのでお邪魔してみましたが、プールの深さが見えなくて最初の一歩が怖かった。子どもなら、きっと躊躇なく飛び込んだりできるのでしょう笑。

ランプカバーはケロリンっぽい。写真↓は、こども本箱ではなくて、近接するブックカフェで撮りました。形から見て、こども本箱のランプも同じですたぶん。

オトナ本箱に戻り、小さなほうの湯船につかって読書三昧してみました。

しかし、湯の張っていないお風呂の寒いこと寒いこと笑。体の芯まで冷えたので、読書を中断して客室へ戻り、ベランダにある露天風呂で体の芯まで温まります。そのくり返し。極楽ですな。

しかし、「未会計の本の客室への持ち込み禁止」というルールが松本本箱の最大のガツカリでした。

箱根本箱へ2回も行ってる本箱ファンからすると、残念を通り越して失望するレベル。客室にも10冊ほどの「旅する本箱」を用意してくれているので、読む本がない!とはならないけれど、本当にガツカリでした。本が傷んで売り物にならなくなるとかはあるかもしれませんが、本の売り上げに頼るようなビジネスモデルではないと思うし、なんで持ち込み禁止にしたんですかねー。

箱根本箱は、ホテルの中に大量の蔵書があってそれらを宿泊客へ提供する仕組み。松本本箱は、同じ建物に本屋とホテルが同居していて、客室へ本を持ち帰るのは家へ持ち帰るのと同じで買わないとならない仕組み。という違いです。後者、松本本箱の利点を精いっぱい想像するとすれば、「一晩中本屋に入り浸ることはできる」というところでしょうか。なるほど、そっちの体験に重きを置く人をターゲットにするのであればありかもしれません。

わたしは違いました。ステキに設えられた客室で、ダラダラしながら読書をしたかった。それもしたけどさ笑。

LAMP LIGHT BOOKS HOTELのように、宿泊客には「貸し出し」手続きをするような仕組みを足してくれれば良かったのになぁ……。ということで、客室の間取りや設え、そして温泉は最高でしたが、本箱自体への執心は薄れました。次回の松本では、たぶんちがうホテルに泊まります。