ステキホテルの共通点
2021年12月29日(水) 11:21
UXいろいろ, 本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 滋賀, 京都, 泊まるコトコロ- WHAT GOOD HOTELS HAVE IN COMMON
- They offer books for guests to read! Hotel Koo is produced by a publisher and it naturally offers its own magazine and various other books to introduce the local. The founder of Jurgen Lehl has his own books published and it's also natural to share them in the room of Hotel MALDA, maybe as a part of the room interior. The best offering among these 3 hotels was the selected books located in a kind of hidden book shelf of the room at Arashiyama-MAMA. They were all easy reading, and nicely selected for those who don't want to go back to their usual day by turning on the TV. Thanks to these books, I could have read more than 10 books in December.
近ごろのステキホテルには、本が置かれている場合が多いです。
滋賀県の講 大津百町は、宿泊施設をひとつの「メディア」と捉える自遊人がプロデュースするお宿です。自社が出版する雑誌はもちろんのこと、近隣の歴史や名所を紹介する本もずらりと取り揃えていました。
ヨーガンレールがプロデュースしたHotel MALDAの客室には、創業者ヨーガン・レール氏の著書が並んでいました。ほとんど写真集です。装丁が部屋の雰囲気に見事に合っているのは創業者の本に限定しているからでしょうか。客のニーズを汲んだというよりも、インテリアとしての意味合いが強いかもしれません。ところで、創業者の著書を客室に置くっていうのは、アパホテルが発祥かもしれません笑。
嵐山邸宅MAMAでは、客室によって置く本を変えているそうです。全室に置いてあるわけでもないとか。また、冷蔵庫などを配置した扉の中に密かに置いてあったのでMALDAのようなインテリアとしての役割を持たせているわけでもなさそうです。非日常を求めてやってくる客が、うっかりテレビをつけて日常に戻ったりせず、極上の空間にゆるやかに流れる時間をぼんやり過ごすことに飽きたときに「ちょっと本でも読んでみようかな……」と手を伸ばせるような本を選んでさりげなく提供している感じ。ステキだー。
泊まる先々で借り読みできたおかげで、12月の2桁読書は難なく達成されましたー。来年も旅と読書はセットで。