民芸とデザインの館
2021年03月19日(金) 16:50
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察- SWEDISH FOLK ART & DESIGN AT KULTRUREN
- If you like what I like, you would definitely enjoy the exhibitions of Swedish folk art and design at Kulturen. Be ready to spend more than 1 hour to explore each piece in details, then you will find these painted wall-hangings, plates with cutie drawings, diligent stichworks, and more and more. I now seriously wonder whether I should buy an embroidery kit and bring it back with me for my sunset pleasures. Do you think I have patience for such a needlework?
Lund(ルンド)自慢の野外博物館 Kulturen(クルトゥーレン)には昔の人たちの暮らしぶりを伝える展示が山盛りで、どれもこれも見応えがあるのですが、いちばんのおすすめは Folkkonst & Design(民芸とデザイン)の館です。入口では、伝統のポンチ絵を現代風にアレンジして(いるのかどうか知らんけど)世界に名を馳せる Bengt & Lotta(ベングト&ロッタ)デザインの鉄柵が迎えてくれます。
見逃したくないのはポンチ絵たちです。後ろから槍で刺されて落馬して宙ぶらりんのお兄さんの絵とか面白すぎます。そんな状態でも手綱を離さないなんて、エライぞ(そこじゃない笑)。
Småland(スモーランド)のポンチ絵博物館で見たものとクリソツですが、Kulturenの解説によると、これは「ポンチ絵」ではなく「Painted wall-hangings」というれっきとした名前を持っていて(スウェーデン語はチェックし忘れました)、Skåne(スコーネ)がまだデンマークの一部だった頃に建てられた家屋(長屋の端っこだけ2階建てにして2階を物置き兼お客さんが来たときのゲストルームにしていた)に暮らしていた人たちによって育まれ、伝えられてきた文化なのだそうです。クリスマスなどの特別な日に壁にかけて自分たちのルーツや文化を言い伝えるのに使ったと考えられているとかなんとか。ポンチ絵博物館で学んだこととちょっと違うような気もしなくもないけど、きっと「諸説あります」ってことなんだな笑。
ポンチ絵皿も数々ありました。こんなお皿でお料理でてきたら、落ち着いて食事を楽しめそうにありません。
ポンチ絵を刺繍や織物で表現したものもたくさんありました。ウェディングの歴史を紹介するコーナーにあった作品↓は、同性愛カップルが手をつないでいて、どちらのカップルも幸せそうで、とてもスウェーデンらしい。ポンチ絵画風は現代にもきっちり受け継がれているようです。
他にも、ゆで卵置きや椅子など、大量の展示物のひとつひとつを細かく見ていくとべらぼうに時間がかかりますが、その価値あります絶対に。
目下の悩みは、刺繍キットを買って帰るかどうかです。老眼鏡を使いながら一針一針丁寧にポンチ絵を完成させるような手仕事を、日本に帰ってから果たしてやるだろうか? このわたしにできるだろうか?