由緒あるスワン薬局

2020年11月05日(木) 18:49

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察
TIME-HONORED PHARMACIES
When I saw the art "apoteket cikadan" created by Anonymouse, I wondered why cicada? It seems to follow the the characteristic of the Swedish pharmacies to have animal names, like this one "apoteket svanen" in Lund. It is one of the 4 pharmacies which shows and keeps the cultural-historical significance. I now have a good reason to travel to Stockholm, but the COVID-19 situation shall stop me.

2009年に民営化された薬局Apoteketですが、そのときに国から、歴史ある4ヶ所は特に大切に維持し、守っていくようにとのお達しが下ったそうです。そのひとつが、Lund(ルンド)の町のど真ん中にある「Apoteket Svanen(スワン薬局)」です。

Lund自慢のスワン薬局は大聖堂の斜向いにあります
ファサードには白鳥が鎮座しています

Apoteketの公式サイトによりますと、創業は1627年。コペンハーゲンにあった薬局の支店としてオープンして、2年後に独立し、その20年後に今の場所へ越してきて以来、ずっと営業しているらしいのでなかなかの歴史です。1671年にルンド大学の管轄に入り、その名を「Universitets Apotek/Academy Pharmacy」と改め、以来長らくその名で市民に親しまれていましたが、1833年に「Svanen(スワン)」へと改名したらしい。

薬局に動物の名をつけるのはスウェーデン独特の風習だそうです。中世時代にデザインされた紋章の多くで動物が重要な役割を果たして描かれたことや、ダチョウの卵殻や象牙など動物由来のものが数多く薬として重宝されてきた歴史などに由来すると考えられています。が、Lundの薬局になぜ白鳥が選ばれたのかまではわかりませんでした。

匿名アーティストAnonymouseさんが作ったネズミ界の薬局も「Apoteket Cikadan(セミ薬局)」と名前がついていました。なんでセミなんだろう?とは思っていたのですが、本物Apoteketの歴史を踏まえた命名だったのですねー。

残る3つの由緒ある薬局は次のとおり。ライオン薬局だけ、鳥じゃないどころか、百獣の王を冠していて桁違いな印象です。

  • Apoteket Lejonet(ライオン薬局)@Malmö
  • Apoteket Storken(コウノトリ薬局)@Stockholm
  • Apoteket Korpen(ワタリガラス薬局)@Stockholm旧市街

ライオン薬局も続けて紹介できるように近々Malmöへ行こうと思っていたのに、Skåne地方の行政当局から「余計な外出するんじゃねー」というお達しが出たので、バスでふらりと行けなくなりました。コウノトリ薬局とワタリガラス薬局を見に行くという口実でストックホルム旅行も密かに考えてましたが、無理っぽいですねー残念。