ノルウェーとの国境
2020年07月08日(水) 16:19
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Värmland, スウェーデン, ノルウェー, マチとヒトの観察- BORDER B/W SWEDEN AND NORWAY
- There is a trail named 7-TORPSLEDEN which introduces the seven farms, all with Finnish origins, and 2 of them are located in Norway. As the border is closed, we ran through the short-cut course, but we were curious to see how the border's closed. In fact, the border was gracefully open. This proves the both governments trust their citizens, and didn't spend any effort to close it physically. It looked peaceful as usual.
1週間の滞在中にぜひとも行きたいと思っていたのはノルウェーとの国境です。ノルウェーにチラリと立ち寄って、どうでしょうTシャツに久しぶりにペン入れするんだ!と企んでいるところへタイムリーな感じでノルウェーが国境を開きます!的なニュースがプッシュで入ってきたので「よーし!」と思ってよくよく調べてみたら、独自路線を貫き通して対人口比の死亡率がきわめて高いスウェーデンに対しては、感染者をほとんど出していないGotland(ゴットランド)の島民にのみ越境を許す……という残念すぎるニュースでした[1]。
しかし、諦めきれない。少なくとも国境がどんな感じで封鎖されているのかを目撃したい!と思い、2ヶ国をまたぐルートのトレイル(7-TORPSLEDEN)へ行ってみました。17世紀にフィンランドから移住してきた人たちが暮らした家や生活様式を今に伝える場所7ヶ所を順に回っていくルートで、そのうちの2ヶ所はノルウェー側にあります[2]。で、スタート地点の掲示板に「国境は封鎖しているのでショートカットすべし!」という張り紙[3]がありました。チッ。
それでも、こんな森の中の国境をどうやって封鎖しているのだろうかと気になったので行ってみたら、ぜんぜん封鎖していませんでしたー笑。ここから先はNorge(ノルウェー)ですよという看板[5]があって、入っちゃダメよの張り紙もなし。反対側をチラリと覗いてみましたら、ノルウェー側にはきちんと張り紙ありました[6]。この一線を越えてスウェーデンへ入った者は14日間の禊が必要になりますと。ちなみにこのルート、第二次世界大戦中も秘密の抜け道として活用されたらしいです。そんなところまで再現されている笑。
それにしても山中の国境は↓こんな感じになっているんですね。木々がキレイさっぱり伐採されていて、見た目にわかる「線」が引かれていました。間に塀や鉄線があるわけではなくて、木々がないだけ。
出入りしようと思えば自由に出入りできますが、やはりここは日本と同じで「民度」の高い国民を信用して、勝手に行き来しないでねと言うだけ。実際だれもいなかったし、お国からのお達しを破ってまでコッソリ行き来したいと思うほどお互い隣国にそれほどの魅力は感じていないのではないかと笑。そういうわけで国境は(たぶん)平常どおりに平和でした。