グレタ・トゥーンベリの物語

2019年09月27日(金) 20:06

本&映画の紹介, ヨーロッパ所々方々, スウェーデン
GRETA'S STORY
Bought this book in London, and read it all in one gulp to learn about how and why she started the strike. To come right to the point, it is a great educational book for everybody who has not realized the seriousness of the global warming. What she does is not just a performance, but a serious action to force politicians to do their job. I do hope the Japanese Minister of the Environment would also be influenced by her action.

Lund(ルンド)の本屋で見つけたけど、「高いな……」とケチ星人がつぶやくので躊躇していたGreta Thunberg(グレタ・トゥーンベリ)の物語を、Londonの本屋で買ってきて、とある雨の日に一気読みしました。子供向けに書かれた本なので、大学まで英語を勉強した日本人なら難なく読める一冊です。

国会議員たちに訴えかけるためにひとりで始めたストライキは、1年前の2018年8月下旬のこと。9月7日に予定されていた議員選挙までという明確なゴールを決めて、自らの意思ではじめたストライキだそうです。突然思い立ったわけではなくて、アスペルガーの診断をうけ、うつ病と闘い、学校に行くどころか生きる気力もなくすほどに思いつめた彼女がいよいよ動き出したのがそのストライキです。

その頃のわたし達は、スウェーデンで暮らす家がやっと決まり、はるばる日本から運んできた荷物を受け取って、やっと落ち着いたところで、選挙があるらしいというのは知っていたけれど、選挙カーからのうるさい演説にイライラする日本の選挙運動と違って「静かでいいね……」とか言いながらほとんど他人事でした。彼女とその活動のことを知るのも2019年になってからだったし、スウェーデンにいながらスウェーデン発信の情報を掴むのが遅いぞー、と反省しきり。

去年の夏、Lapland(ラップランド)でも30℃を超える猛暑になり、スウェーデン国内のあちこちで森林火災が起きて、ドイツから消防ヘリコプターを借りてもまだ消火活動が追いつかないくらいの騒ぎになっていました。これが彼女にとってもターニングポイントになったらしいです。スウェーデンで猛暑って、どう考えてもふつうじゃないってことです。日本では、ゲリラ豪雨や台風による被害がどんどん増えて、地球温暖化の影響をもっとずっと肌で感じているはずなのに、わたしも含めて真剣に受け止めきれていないところがありますよね……。ここ数週間のうちに、日本でも彼女の活動に関するニュースが取り上げられるようになり、FBでシェアする人も増えている感じがしますが、時を同じくして、新たに環境大臣になられたエライ方がセクシーにどうのこうのという発言をされたというニュースも流れてきて、うーーーん、日本、大丈夫か?と思わずにはいられませんでした笑。笑い事じゃないんだけどマジで。