ロンドンに来ると、ついThe British Museum（大英博物館）へ行ってしまう。今回もその例にもれず『狛犬』見たさに行きましたとも。でも行くと誰もが気づくとおり、欲張って全部を見ようとすると死にます。どうせ網羅するのは無理な規模だから、ねらいを定めて計画的に回るのが正解。それにしても、日本ギャラリーにしか行かないっていうのはやり過ぎな感じがしますけども笑。

しかし余力を残したおかげで、二日目も楽勝で街を歩き回れました。そして二日目のテーマは徹底的に本！ 途中、浮気してSt. Paul’s Cathedral（セントポール大聖堂）に寄ろうかと思い、入り口まで行ったけれど、20ポンド（約2,630円）の入場料にのけ反って中止。高いわっ。

[1] はじめて大英図書館へ	[2] 調べまくれ！	[3] めっちゃ混んでた

[4] モーツァルトが残した譜面	[5] ヒンズー教の聖典カワイイ	[6] 廊下にあった絵本の原画

そして向かったのは、入場無料のThe British Library（大英図書館）です。大英博物館を優先するあまり長らく行きそびれていたイギリスの国立図書館です。なにを隠そう展示がスゴイ。作曲家が残した譜面（写真[4]はモーツァルトのもの）や各種宗教の聖典（写真[5]はヒンズー教のもの）、それにマグナ・カルタ（大憲章）の一部（うまく撮れなかったので写真なし。代わりに廊下に展示されていたとある絵本の原画が写真[6]）などが並んでいてかなり楽しい。ただし、文献保存の目的で照明を落としているし、どれもこれも字が小さいから、見て回るのは結構つかれますのであしからず。あと、撮影禁止だったので写真いっさいありませんが、各国の古い切手のコレクションも見応えありましたー。

それにしても、利用者がほとんどいなかったラトビアの国立図書館と比べると、館内ものすごい混みあっていました。観光客がいるというのもあるけれど、イギリス人（と思しき人たち）が勉強したり、仕事をしたり、読書をしたり、用意されているたくさんの座席はほとんど埋まっていて（写真[3]）、床に座っている人もいるくらいでした。閲覧室を使うには申請が必要みたいなので、その手間を惜しんでいる可能性もありますが、それにしてもの数だった。国民性か？ 場所が良いのか？ カフェのメニューがおいしいとか？ でもそれだけの空間を提供していることは間違いのない事実です。

[7] DAUNT BOOKS店内	[8] 日本コーナーの平積み	[9] ロンドンで買った本たち

図書館の後は本屋のはしご。特に以前から行ってみたいと思っていたDAUNT BOOKSについに行けたのはうれしい展開でした。新刊とか、ビジネス書とか、お料理本とか、よくある括りの書架もあるのだけど、大半の本が国別に分類されていました。小説のノンフィクションも観光ガイド的なのもひっくるめて「日本」という国に興味があればココを見るべし！みたいな感じ。そこの平積み（写真[8]）を見ると、どんな分野や著者や本の人気が高まっているのかがわかって面白いです。

「買い過ぎないように……」と自分に言い聞かせながら吟味して、厳選して、購入した本（写真[9]）をスーツケースに詰めて、スウェーデンへ帰ります。ぜんぶ読み終わったら、またロンドンまで買い出しに来よう！