天地の守護獣@大英博物館

2019年09月06日(金) 19:01

日本発信四方山話, ヨーロッパ所々方々, イギリス
HEAVEN AND EARTH KOMAINU AT BRITISH MUSEUM
Visited the British Museum again just to see "Heaven and Earth Komainu" created by Japanese gifted artist, Miwa Komatsu. It looked just as a small piece of Japanese culture, especially because it was displayed next to a baseball manga. All the other arts and historical remains in the Japan Gallery looked valuable to follow, and the overall volume of the exhibition was very compact and nice. I especially loved the collection of netsuke (miniature carving used as a strap) with humorous expressions.

もう数えきれないくらいお邪魔しているThe British Museum(大英博物館)ですが、今回のお目当ては、日本が誇る芸術家 小松美羽さんの『狛犬』です(写真[3])。

[1] 森順子さんの作品の一部 [2] 細野仁美さん作の一部 [3] 小松美羽さんの『狛犬』

企画展などでの一時的な展示ではなくて、大英博物館の所蔵作品となったというからスゴイ。ただ、大英帝国が世界中から集めた逸品の数は果てしなくて、展示の入れ替えはよくあること。行けばいつでも『狛犬』が見られる……というわけではないところがコワイところですし、館内を闇雲に歩いていてお目当ての作品が見つかるようなちゃっちい規模ではない。

ということで、インフォメーションでしっかり聞いてから向かいました。聞いてよかったマジで。5階最奥の94番展示室、三菱商事日本ギャラリーにあるってさ。そして、展示されてて良かったホント。

[4] たぶん…猿 [5] 「鶏を抱えるオランダ人」 [6] 「行水するおかめ」

ギャラリーは、縄文時代の土器や古墳時代の埴輪にはじまり、戦国時代の甲冑に太刀、江戸時代に庶民が楽しんだ娯楽関連を経て、現代のマンガまで、良い意味でかなりコンパクトに日本文化の歴史を追えるようになっていました。マンガの企画展が8月末で終わってしまったのでちょっと残念でしたが、この日本ギャラリーだけでも見られて良かった。個人的には、根付け達がお気に入りです(写真[4][5][6])。どれもこれも、表情がおかしい。ふつうじゃない笑。

肝心の『狛犬』は想像していたよりも大きかったけれど、こうして並べられてしまうと(しかも巨人の星の隣だった……)、いろいろある日本文化のほんの一部という扱いに見えてしまってインパクトに欠けたかな。それを証明するように、まるで注目を浴びていなかったのもある意味で印象的。でも、そのぶんゆっくりと鑑賞できて良いかもしれません。