ななつ星~二度目はあるか?

2017年06月30日(金) 16:29

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 福岡, マチとヒトの観察, 泊まるコトコロ
SECOND CHANCE WANTED?
The big window at the very end of the last car promises a nice scenery, but the main scenery would always be the rail tracks behind us, of course. I didn't think of the hardness for my husband who's susceptible to motion sickness to enjoy the cruise. We walked around Sasebo town to find a strong carsickness pill for him. The arm of the chair on the aisle in the diner was shorter than the another to provide easier access for passengers on the swinging train, which is a great design, but I got a bruise or two on my left thigh, though. Well, I admit we fully enjoyed ourselves already, and we should not apply for the second chance, as there seem to be many who are willing to win the ticket.

そもそも二度目の当選なんてあり得ないだろう…というのはありますが、一度で満喫したというか、すでに飽きたというか…(笑)。

一両目(食堂車)の端っこは大きな窓になっていて、食事やお茶を楽しみながら景色を存分に楽しめるようになっています(写真[1])。ま、一度もそのあたりの席には案内していただけませんでしたが…。そんな話をしてたときに、旦那がぼそりと「いつ見ても、見えるのは主に線路なんだよね…」と。確かに。鉄ちゃんでも鉄子でもないわたし達夫婦にはさほどのアピールポイントにならなかった。ちなみに反対の端の七両目にはデラックススイートルームというのがありまして、同様に大きな窓から景色(や線路)を眺めながら旅を楽しめるということで、部屋も広いし、お値段も約1.5倍なのです。しかし聞くところによると、言われてみればそりゃそうだ…という感じなのですが、多くの時間は七両目の前に機関車が接続されているので、そこからの景色を楽しめる時間はそれほど多くないっぽい。左右両サイドに窓のある特別室なので、我々の部屋と違って、右も左も流れる景色を楽しめるというのはあるから、十分っちゃ十分なのかもしれないけれど、枠いっぱいの大きな窓と前面に広がる車窓の景色を期待していた場合はちょっとガッカリするのかもしれません。

もう一つ、実に大きな誤算だったのは旦那の口から発せられた「酔った…」の一言(笑)。乗り物酔いかよぉ~。まだ動き出して小1時間ですぜ、旦那ぁ~。そう言えば、北海道を横断する振り子特急がダメだって、結婚して間もない頃に言っていたのを思い出しました。それにしても出発早々に酔ったと言われて、ドン引きでした…。このまま食事とかほとんどできなかったらどうしようかとモヤモヤ心配していましたが、佐世保のマツキヨで買った超強力酔い止め薬と読書禁止でなんとか復活した模様です。良かった。ちなみに夜、深夜2時くらいまで、ななつ星はモリモリ移動したようで、その間も大揺れでした。何度も目が覚めた。日中も、揺れる車内で髭を剃ったら(旦那が、ね)、うっかりもみあげまで剃ってしまうくらいには常に揺れている感じです。何日か続けば慣れるのかもしれませんが、慣れるまで乗ってたら、それこそ飽きるわぃ。おまけに読書禁止だと本気でやることないし(笑)。

揺れると言えば、狭い厨房に5人ものコックさんがひしめき合いながら作業されるのはさぞ大変だろうという話を前に書きましたが、お料理や飲み物をサーブしてくださるスタッフの皆さんも、それはかなり大変なことだろうと思います。どんなトレーニングをしているのか、気になるところ。ちなみに食堂車の椅子ですが、乗客が揺れる車内で立ったり座ったりするときの苦労を軽減すべく、通路側の肘掛けが短くなっていました(写真[2])。すごく気が利いてる。それでも、この肘掛けにぶつけたのが原因と思しき青あざが左太腿に2個、いまだに消えずに残っていたりします。そのくらい揺れるっていう話。

[1] 景色のメインはいつも線路 [2] 通路側の肘掛けが短いよ [3] 清掃スタッフさんもお見送り

旅の始まり、博多駅を出発するときのお見送りは盛大でした。隣のホームの清掃担当スタッフまで手を振ってくれていました(写真[3])。それから1泊2日、旅の終わりまでずっと、一時停止する駅のホームやら、道行く人やら、田んぼで田植え真っ最中の農家の皆さんまで、その手を止めて、ななつ星に向かって嬉しそうに手を振ってくださるんです。いつか乗りたいな~、なんて思いながら手を振ってくれているのでしょうか。それを受け止める車内のわたし達は、「二日目にしてもう飽きたね…」とか言いながら、部屋でただ飲んだくれたりとかして、ほんと申し訳ない(笑)。応募を続けて、まさかもう一度、当選などしてしまっては、本当に乗りたい!と思っている方々に申し訳ないので、応募もやめにします。自分で体験したいという皆さん、ぜひ諦めずに応募を続けてください。そして、酔いやすい方は酔い止めお忘れなく。