メッセージが見つからない!

2017年06月13日(火) 17:49

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CANNOT FIND THE MESSAGE RECEIVED
The conference held in Torino, 9 years ago, provided a device called Spotme, which was used to send feedback and promote communication among attendees. The UXPA2017 app undertook the role, and provided a messaging feature. It was really useful just to send a message, but it was so hard to find a received message unless you access it via a push notification, because there's no flag to know who has sent you a message. You just need to remember the name to start looking for it via the list of attendees. Good feature, but bad usability.

2008年にイタリアで開かれた大会では、Spotmeなる、今思えばとても大きなデバイスが、今回アプリでできるようになっている諸々を担ってくれていました。すごく懐かしいけど、あれから10年経ってませんね。

Spotmeが提供してくれていた参加者同士のコミュニケーションを促すMessaging機能が、UXPA2017アプリにも搭載されていたのですが、これが実に残念でした(笑)。

参加者リストからメッセージを送りたい人を見つけて(写真[1])、個人情報ページを開くと、“Send Message”と“Request Meeting”というボタンが見つかります(写真[2])。単純にメッセージを送りたい、アポを取りたいというときであれば、ここからすんなりアクションを取れるのですごく便利です。実際に、お会いしたかった日立の方に連絡することができました。

問題は届いたメッセージを確認するときです。プッシュ通知から素直に見に行かなかった場合、参加者リストで発信者の名前を見つけてアクセスし、“メッセージを送る”のではなく“メッセージを読む”ことを意図しつつも“Send Message”ボタンをタップして、やっとメッセージを読めるという流れ…。この人からメッセージ届いてますよフラグがどこにも立たないのです。だからメッセージを送ってきてくれた人の名前を思い出せなかったらほぼアウト。面識のない人が相手だったらアウトなのだ。

[1] 同じ名前が複数並ぶリスト [2] 送るも読むも同じ入り口 [3] メッセージ機能は欲しいけど…

おまけにアプリインストールのフローがわかりにくかったせいか、間違ってアカウントを2つとか3つとか作ってしまっている人がたくさんいて(写真[1])、その場合には、どのアカウントからメッセージが送られたのかを知る手がかりもない。結局、順に“Send Message”を開いてみる必要があって、それはもうヒドイ。メッセージ送りたいけど、最後まで読んでもらえないんじゃないかと思うと、送るの躊躇するっちゅうの。これも、来年までに改善して欲しいけど、そんなに使ってる人がいなかったら優先順位あがらなくて結局改善されないんだろうな。まぁ、そこまでして会いたい人はいないんですけどね…(笑)。