神保町のシェア型書店
2025年03月25日(火) 18:00
UXいろいろ, 本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 東京, リサーチャーの知恵袋- TO SHELF OR NOT TO SHELF
- Since discovering a self-serve bookstore in Nara, I’ve been debating whether to become a "bookshelf owner." A visit to SHARE-type bookstore PASSAGE in Jimbocho revealed creative shelving styles, but also high rental costs and limited availability—making it more about the experience than profit. Still undecided.
年初に奈良で、無人&シェア型書店「ふうせんかずら」に出会って以来、棚主さんとしてのなんちゃって本屋デビューをすべきかどうか、実は悶々と悩んでいます。渋谷〇〇書店を見学にも行きました。そして「推しの中でも手放しても良いレベルのやつ」を並べる古本屋スタイルはやっぱりダメだな……と思いながら他の可能性を探していたら、新刊を出すところもサポートしてくれるシェア型書店「PASSAGE」なるものが神保町にあることを発見。というか、オープン当初にニュースで見て気になっていたことを思い出したというのが本当のところ。
で、行ってきました。
ちょうど古本市の日だったようで、神保町の街全体に読書家さん達があふれていて、PASSAGEの店内も賑わっていました。2022年3月にオープンした1号店は鹿島茂さん(フランス文学者)の想いが詰まったフランス風の装いで、おフランスに実はあまり興味がない自分を思い出したりなんかした笑。
読み終わった古本を並べている棚がやはり多かったけれど、読みながら付けた付箋をそのままにして販売している人がいたり、

読んだ感想やおすすめの理由を紙に書いて挟んでくれている棚主さんもいました。

そして、一番興味深い棚はコレ ↓ 。

自宅で置き場に困った本を置くところじゃないんだけどな笑。あるいは、フィーリングだけで選び、抜き取って買うことを推奨しているの……か?
オープンからまだ3年しか経っていないのに、棚板がたわんでしまっているところも散見されました。設計ミスだな。

つっぱり棒で支えているところがあって吹いた。
2024年3月にオープンした3号店は、1号店の設計ミスを踏まえて(るかどうかは知らんが)、頑丈そうな書棚になってましたー。

3号店は神保町の交差点に面した立地なので、集客もこちらのほうが良さそう。しかし、目線の高さの良い棚は軒並み入居済み。空いている良い棚は高い。売り上げでは絶対にペイしない。売り上げて収益をねらうのではなく「なんちゃって本屋」という体験を買うってことなんだよな。うーーーーーん。