金沢八景の旧展望台

2024年04月09日(火) 14:39

日本発信四方山話, 神奈川
NOW-DEFUNCT OBSERVATORY
The area we are now living was a picturesque place in the Edo period, and it's believed that many tourists came in to enjoy the views. As development progressed, the sea had been reclaimed, and people needed another observatory to enjoy the view. The temple has reserved it as a historical location, and we can now climb up the hill to imagine how the view was like in the old days.

三島大社から飛んできた御幣を受け止めたと言われる飛石を大切に保管してくださっている金龍禅院の奥に、高台へ通じる苔むした道があります。

かわいらしいお地蔵様に導かれるように、

油断するとあっさり滑って転んでしまいそうな石段を登っていくと、

聖徳太子堂があり、

その奥の木々の隙間から野島を眺めたりすると、こんな景色が見られます。

金沢界隈の埋め立てや開発がどんどんと進み、金沢八景発祥の地である能見堂からの眺望がどんどんいまいちになってきていた江戸後期に、金龍院境内に新しく展望台を設けた名残が今も残っているというわけでした。

ちなみに野島山頂の展望台は桜の名所です。一昨日は満開でしたが、今日の雨で散っちゃってますね、きっと。

そして、金沢八景発祥の地である能見堂は鎌倉へと通じる六国峠の道沿いにありまして、発祥の地であることを伝える石碑が密かに立っています。