ペットボトル回収機

2023年07月13日(木) 16:10

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 神奈川, 愛媛, マチとヒトの観察, リサーチャーの知恵袋
COLLECTION BOX OF PLASTIC BOTTLES
I happend to find this collection box in front of a convenience store in Matsuyama, but it seems to be a nationwide effort, which is great. The box contains a small hook for me to hang my water bottle while I was peeling off the plastic cover. The small hole seems to prompt me to take the cap off before placing the empty bottle to be collected. What is missing is a container to collect the peeled off plastic cover, so I had to go back to the inside of the store to find a garbage box. I went to a convenience store near my house to see how the other collection boxes were, and found out that the message "take the plastic cover and the cap off" could be the most important message to convey. How would you improve the UI?

松山でのジョギング中、水を飲み干してしまったのでセブン-イレブンで補充。ジョギング用のボトルに移し替えてから、空いたペットボトルを捨てられる場所を探したところ、ゴミ箱はないけど「ペットボトル回収機」はあるという興味深い展開だったので使ってみました。

nanacoカードのイラストの上に「ラベルとキャップを外して洗ってからペットボトルを入れて下さい」とあります。

左側のタッチパネルにも「ラベルとキャップが外れていることを確認して画面をタッチして下さい」と記載がありました。言われるとおりにラベルとキャップを剥がすべく、手に持っていたジョギング用の水ボトルをフックに引っ掛けます。荷物フックがついているなんて気が利いているではありませんかー。その反対側に、キャップの捨て口と思しき穴もありますね。現場では気づきませんでしたが笑。

しかし、剥がしたラベルはどうしたら良いの? 捨てるところがなかったので、店内へ戻り、コーヒーサーバーのところにあったゴミ箱へ捨てました。正解かどうかよくわからない笑。キャップだけじゃなく、剥がしたラベルを捨てる場所もつくっておいてくれたら良かったのにな……。そうすると違うゴミも捨てられるようになって困るんだろうな……。

もうひとつ迷ったのは、nanacoカードを持っていなくても回収してもらえるのかな?というところ。そんな悩めるユーザーのために張り紙ありました。

「①画面をタッチ」の下方に「※nanacoカードをお持ちでない方は画面をタッチ」で、「②nanacoカードをかざす」の下方には「※nanacoカードをお持ちの方は画面横カードリーダーをタッチ」と書いてあります。結局、 「①画面をタッチ」 すれば、画面に「持ってない人はここをタッチ」「持っている人はカードをタッチ→」という案内が出るので、深く考えずに画面をタッチすればすんなり進めたのではないかと思いますが、「nanacoカードありき」の雰囲気を改善してくれれば、nanacoカードを持っていない人がもっと気軽に使ってみようと思えるのではないかなー?

このペットボトル回収機、松山でしか見たことがなかったので、『日本財団「海と日本PROJECT」が、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンおよび松山市と連携して行っている資源の有効活用と海洋プラスチックごみ対策を目的としたペットボトル回収事業』なのだと思いきや、セブン-イレブンのペットボトル回収機設置店舗一覧へ行ってみたらふつうに全国で設置を推進中でした。うちの近所(ジョギングルート)にもあるやないかーい。

ということで、またしてもジョギング途中に見学へ。すこし古いバージョンらしき回収機がありました。

こちらは「nanacoがない方はここをタッチ」が最初から見えてる画面からスタートして、

次の画面で「回収できるものは2L以下の無色のペットボトルです」と条件を提示。つぶれていなくて、キャップとラベルが剥がれていることを確認するよう促してからの「スタート」ボタン。

なるほど。松山の端末は「ラベルとキャップが外れていること」が回収の必須条件だということをしっかり伝えるためのフローに変更したという感じがありますね。それで「nanacoカードありき」の雰囲気が出てしまったのかな。あちら立てればこちらが立たぬ。どこをどう直せば、張り紙要らずになるか。演習の良き題材になりそう笑。