タオル貸出サービス

2023年04月26日(水) 14:58

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YOU CAN RENT AN IMABARI TOWEL
Imabari, Ehime is a mecca of towels that has continued production for over 120 years. If you go to Dogo Onsen Honkan to experience the Japan's oldest hot springs, you need to bring a towel or rent one. If you are also interested in buying an Imabari towel that is known as the finest quality, you should go to the Iori shop first to rent one of the highest quality towels to bring it to the Dogo Onsen Honkan. You can learn the towels’ softness and good water absorbency before you decide to buy it or not. When you are even a bigger fan of Imabari towels, Imabari towel lab in Imabari city could be another destination to learn about the history of towel production in the region.

今治タオルを牽引するブランド「伊織」の 本店(旧道後湯之町店)では、「蛇口からみかんジュース体験」ができるだけじゃなく、タオルを借りられます

道後温泉の本館や別館で「日本最古の温泉」を楽しもうとおもったら、別館2階の特別浴室を利用する場合を除き、タオルを持参するか、その場でレンタルまたは購入する必要があります。借りるとしたら、フェイスタオルが50円、バスタオルは200円。オリジナルタオルを買うこともできるようですが、いずれにしても多少のお金がかかるということです。だったら伊織で借りて、気になる素材や質感のものをお試ししてみよう!というのは有りかもしれない。営業時間内に返却すれば、蛇口みかんジュースが1杯無料でいただけるようなので、レンタル料金が安めのタオルを借りれば、実質無料という計算になります。

しかし、近隣の宿泊施設に泊まっている観光客は、客室に備え付けのタオル(しかも今治タオルということが多いと思う)を持参できてしまうので、伊織の貸たおるを利用する人はなにげにあまりいなさそうだな……。実際の利用状況はどんな感じなんでしょうかねー? ちなみにわれわれは、客室のお風呂で満足してしまって本館にすら行かなかったのでタオルも借りませんでした笑。

ところで、昨年末にしまなみ海道を行ったり来たりする旅行をしたときに、今治まで足を伸ばして「今治タオルラボ」というところに行きました。その昔、日本で最初にタオルを織り始めたときに使われていた織り機や、

機械化が実現するまでの過渡期を支えた足踏みバッタン織機が展示されていました。

そんな展示室の中央で、現代の力織機が超高速でタオルをガンガン織っていたりします。

今治タオルの「5秒ルール」を体験するコーナーもありました。

今治タオルは「タオル片を水に落としたとき、5秒以内に沈み始める」ことが吸水性の品質基準になっていて、それを実際に試してみられるコーナーです。合格品は、5秒どころか瞬時に沈み始めて、沈みきりました(上の写真の左端ビーカー内)。糊抜き不十分の不合格品(上の写真の右端ビーカー内)は沈み始めることすらなかった笑。真ん中のビーカーで浮かんだり沈んだりしているのは、柔軟剤を使いまくって吸水性を失ったタオル片で、ちょうど良い塩梅に中間の実験結果となりました。柔軟剤に含まれる油分が綿糸表面を覆ってしまうと吸水性を発揮できなくなるんですって。香りや肌触りよりもタオル本来の吸水性を重視するなら、柔軟剤は使うべからずってことです。勉強になりましたー。