はじめてのトーハク

2023年04月05日(水) 18:12

日本発信四方山話, 東京
TOKYO NATIONAL MUSEUM
Though I've been to British Museum for a couple of times, it's my first visit to Tokyo National Museum surprisingly. One of the antiquities I wanted to have a look was the clay doll made in Jomon period. Other antiquities from Tumulus period were even more spectacular, but what I liked the most was the statue of Zao Gongen from Heian period, which is a venerable entity worshipped in Buddhism in Japan.

大英博物館には数えられないほど行っているのに、東京国立博物館には行ったことがなかったという……。そして、プチブーム到来中の土偶が展示されているというので桜満開の週末にぶらり上野まで行ってきました。

本館の展示室に入るなり、お目当ての遮光器土偶とご対面。

[1] 遮光器土偶とご対面 [2] 遮光器土偶の横顔 [3] 遮光器土偶の後ろ姿

イヌイットがかけていた光を遮るメガネ(遮光器)に目の形が似ていることからこの名がついているらしいです。縄文時代の終わり頃、土偶が衰退・消滅の一途を辿る直前につくられた完成度の高い作品として知られています。

[4] 小さな十字形土偶 [5] 河童形土偶 [6] みみずく土偶

その他にも、十字形土偶[4]、河童形土偶[5]、みみずく土偶[6]などがショーケースの中に密やかに展示されていました。いずれもネーミングのセンスに共感できない笑。

縄文時代の遺物としては縄文式土器も大量に展示されていましたが、土器にはあまり興味がないのでサラッと見て終わり。次の古墳時代の展示、つまり全国各地の古墳から出土したお宝たちがすごかったです。

[7] 石人(せきじん) [8] 大刀の身に描かれた動物 [9] 埴輪 子を背負う女子

福岡県八女市の岩戸山古墳で見つかった石人[7]は、土偶から埴輪へ進化する過程にも見えますね。キュート笑。[8]は熊本県の江田船山古墳から出土した銀象嵌銘大刀[8]です。大刀の棟の部分に彫られている75文字の銘文が5世紀の社会や世界観を伝える第一級の文字資料として貴重だということで国宝指定されています。しかし個人的には、銘文よりも太刀の身に刻まれた動物たちのほうが興味深い。これまたキュート笑。続いていよいよ埴輪。[9]は栃木県の鶏塚古墳から出土した「子を背負う女子」です。お化粧していたり、ネックレスをつけている風だったり、目鼻口や耳のつくりなども土偶とは比べ物にならない完成度で当時の様子を伝える造形になっています。子がちょっと小さすぎるような気はするが笑。

埴輪は他にもたくさんあってもれなくとても見応えがありましたが、こちらの「琴をひく男子」の「琴」が雑すぎて笑った。ほんとうに琴なのだろうか?

その後も奈良時代や平安時代の遺物が続々と並んでいたのですが、きりがないのでとっておきの1体「押出蔵王権現像(おしだしざおうごんげんぞう)」だけ紹介します。ぶっちぎりでキュートでした笑。修験道の御本尊らしいです。奈良県よりお出でになってずっとトーハクにいるっぽい。

東京都内の美術館や博物館に実はあまり行ってないことに気づいてしまったので、行こう。地方に引っ越す前に行こう(引っ越しの予定はまだありません。願望だけです)。