鉄壁の守りを誇る松山城

2023年04月20日(木) 17:21

日本発信四方山話, 愛媛
MATSUYAMA CASTLE WITH IRON-TIGHT DEFENSE
I remember I'd been there once, but that's all, so I decided to visit it again. The castle is on top of a mountain in the middle of Matsuyama city, and you will see how hard to attack this castle. Even though you manage to reach the buildings, you will find it hard to reach the entrance of the donjon. A famous castle builder in the era, Kato Yoshiaki, was supposed to become its owner, but he was transfered to somewhere else as it had taken so long to complete the castellation, or the greatest Shogun of the era might not like him having such a power in this super secure castle.

はじめて伊予松山城にお邪魔したのは2011年末のことでした。「行った」という事実くらいしか覚えていないので笑、あらためて行ってみようということで、黒門口登城道から軽い登山。前回はたしかリフトで気軽に登ったはず(うろ覚え)。

城山公園から見上げる松山城は、はっきり言って巨大。中腹にある細長い建物は二の丸があったところで、現在は史跡庭園になっています。中央やや左手の山頂に建っているように見える建物は櫓のひとつで、天守閣はその背後に隠れています。

ものすごい高さの石垣を見上げたり、

鬱蒼とした森の中の石段を汗をかきつつ登ったりした後、

大手門跡、戸無門、筒井門、太鼓門と4つの門を通り抜けてやっと本丸広場に到着です。天守閣も見えてきました。

遅咲きの桜の下で写真を撮ってから、本壇へ向かいます。

ここまでのアプローチが長かった割に、本壇に入ってからは「天守閣が近い!」という印象を受けました。しかし松山城は、姫路城と同じ「連立式天守」という構造になっていて、実はこの先の守りが鉄壁なのです。

すぐそこに見える大天守の入り口に到達するまでに、一ノ門をくぐって左折、二ノ門をくぐって左折、三ノ門をくぐって直進のあとに筋鉄門が行く手を阻み、その先の中庭を小天守、南隅櫓、十間廊下、北隅櫓、そして大天守が囲んでいます。本壇までたどり着いても、これらをすべて突破し、大天守へ入るのはかなり厳しい。「天守防衛の究極の姿」と言われているそうです。下の写真は小天守から臨む大天守。ここまで来たら、屋根づたいに行くほうが可能性ありそう笑。

そんな堅牢なお城を築いたのは加藤嘉明。豊臣政権以前にこの地を支配していた河野氏の残党といつ戦闘になってもおかしくない状態だったため、このような軍事的要塞を築くことが求められ、許可されたと言われています。しかし、やりすぎたー笑。完成まで25年もかかってしまい、その途中で加藤嘉明は会津藩へ移されてしまったらしいです。つまり完成形を見ていない! こんなすんげー城を築くやり手を、そのすんげー城に住まわせておいては謀反が心配。よって転勤。おつかれーって感じだったかどうかは知りませんが、大天守からこの美しい景色を見られなくて残念だったね。後世に生きるわたし達が堪能させていただいています。