銚子ジオパークへ

2023年03月01日(水) 15:11

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 千葉, マチとヒトの観察
CHOSHI GEOPARK!
I'm now a tentative geology lover, thanks to the encounter with interesting geological landscapes in Wakayama last year. Here are some evidences of the region 200 million years ago in Chiba. The rocks and the regions seem to be named after the legend of Minamoto Yoshitsune, a 12th century tragic hero.

去年、南紀熊野ジオパークめぐりをしたのをきっかけに、ジオパークにもちょいハマりしております。ということで、銚子ジオパークへ。

地層の縞模様がよく見える美しい崖として江戸時代から庶民にも親しまれていたらしき「屏風ヶ浦」。

V字のラインは断層ですって。

「犬岩」は千葉県最古の2億年前頃の地層で付加体(深い海にたまった砂や泥が陸地に押し付けられてできた岩石)。たしかに形が犬っぽい。源義経が頼朝に追われて奥州へ逃れるときに残していった愛犬の若丸が7日7晩なき続けて岩になったという伝説があるそうな。

近所にある「千騎ケ岩」も約2億年前頃の地層で、荒波に削られてできた海食洞を見られます。この洞窟に義経が千騎の兵とともに立てこもったという伝説もあるらしい。千騎とか絶対に無理な規模なので絶対にウソ笑。

続いて犬吠埼の近くにある「砂岩泥岩互層」。

そして、白亜紀前期(約1億2千万年前の恐竜時代)にあたりが浅い海だったことを伝える痕跡が大量に見つかるらしき「白亜紀浅海堆積物」と「馬フン池」。馬フン池は、銚子石の採掘場跡で、その名はまたしても義経伝説に由来。

ちなみに「犬吠」も、義経に置いてきぼりにされた若丸の鳴き声がここまで聞こえたからだとか、日本の奇岩百景に選ばれている「宝満」も九郎判官義経(くろうほうがんよしつね)がなまって「ほうまん」になったとか。宝満自体は下の写真の右奥に横並びになってるヤツ(わからんと思うが笑)。溶岩が冷え固まった安山岩だって。

ということで、銚子ジオパークは義経伝説とセットで楽しむ場所らしい。ちょうど町田康さんの『ギケイキ』を読んでいるところだったからタイムリーでした。皆さんもギケイキとセットでどうぞ。