縄文文化を学ぶ

2022年08月03日(水) 11:56

日本発信四方山話, 北海道
VISITED JOMON PREHISTORIC SITES
Jomon Prehistoric Sites in Northern Japan inscribed on the World Heritage List in 2021, though I had never heard of it. As there are 2 archaeological sites located on the way to the north from Hakodate, we just dropped by and learned about the history. After all, it was pretty interesting to learn our ancestors' livelihood. The world heritage consists of 15 more archaeological sites, and I'm wondering if I would try to complete (maybe not).

この夏休み、もっとも楽しみにしていたお宿の従業員さんにコロナ感染の疑いが出てしまい、急遽キャンセルになってしまいました……。こういうこともあり得る状況なんだということを再確認しつつ、宿だけじゃなくドライブルートも変更して、予定になかった函館市縄文文化交流センターへ。

ちょうど1年前、「北海道・北東北の縄文遺跡群」がユネスコの世界文化遺産に登録されたらしいです。「日本にいなかったので知らなかった」が通用しない、帰国後の出来事でした笑。

函館市内から東へ車で1時間ほどのところに残る「垣ノ島遺跡」は定住開始期後半の集落遺跡で、「この穴で暮らしてました」的な穴や、

竪穴式住居が合った場所

祭祀や儀礼の場と考えられている盛土遺構(一見、ただの丘ですが…)を見られます。

盛土遺構

出土品を展示する「函館市縄文文化交流センター」というのも隣接していまして、貝塚の発掘でわかった縄文人たちの食生活の一端を垣間見られます。

縄文時代の人たちが食べていた魚の骨たち

お墓の出土品には子どもの足形がついた土板があったというから面白い。

子どもの足あと(まあまあの扁平足)

いちばんのお宝は、北海道唯一の国宝である「土偶」です。中性的な出で立ちが美しいし、顔も愛らしい。

北海道唯一の国宝「中空土偶」

すこし北上したところにある「大船遺跡」は、垣ノ島遺跡よりも2,000~2,500年ほど時代が新しく、竪穴はかなり大きく、深くなっていました。穴の復元だけでなく、骨組復元や、

大船遺跡の骨組復元

完全復元の展示もありました。ただし、資料などがまったくないので「完全復元」とは言いつつかなりの部分は推測によるものだそうです。

大船遺跡の完全復元

北海道・北東北の縄文遺跡群は、17個の遺跡から成りまして、北海道と青森県、岩手県、秋田県に点在しています。こういうのコンプリートしたくなる性質を持っていますが、17個か……。どちらかというと自然遺産のほうが好きだしな…………。ってことで、コンプリートを目指す旅はなし。