アイヌ文化を学ぶ
2022年08月09日(火) 12:25
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 北海道, マチとヒトの観察- LEARNED AINU CULTURE AT UPOPOY
- There used to be a museum of AINU, but it's now renovated and upgraded to Upopoy and National Ainu Museum to pass its history and culture down the generations. The museum itself was worth seeing, though the circulation planning was not well done and you have to carefully consider how to look around not to miss anything. There were many young Ainu people working in the facility, which's great. And, the view of Poroto (a big lake in Ainu) was a big comfort.
アイヌ民族の文化復興拠点「民族共生象徴空間」(通称ウポポイ)に寄りました。その前身ともいえるアイヌ民族博物館(通称ポロトコタン)へ行ったときの記憶とすり合わせながら、進化を確認です。
駐車場からエントランスへ続く「カン カン(いざないの回廊)」がまず美しかった。
コンクリートの表面に、こんな ↓ 感じで動植物が描かれています。
「ポロト(大きい湖)」の一角に沿うような立地なので、どこからでも湖を眺められます。
いちばん奥にある「テエタ カネ アン コタン(伝統的コタン)」まで行くにはまあまあ歩きます。
途中にある野外ステージでアイヌ文化の解説をしてくれていました。
「チセ(家屋)」の中は見学できるようになっていて、リアル鮭が干してあったり、
アイヌのものづくりの一旦を垣間見られたりします。
「イカㇻ ウシ(工房)」では、アイヌの手仕事に関する解説や工芸家による民工芸品製作の実演が行われています。ポロトコタンの頃は、チセの中で実演を行っていて、写真を撮ろうとすると怒られたりしたけれど笑、ウポポイでは「気軽に話しかけてください」とわざわざ書き出してありました。観客とコミュニケーションを取る作戦に切り替えたようです。とりあえず、アイヌ刺繍の展示と解説はとても興味深かった。ちょっと刺繍をやりたくなってしまったな……。
ウポポイのメインは、先住民族アイヌの歴史と文化を主題とした日本初・日本最北の国立博物館として話題の「国立アイヌ民族博物館」です。事前に時間予約が必要です。カムイへの贈り物であるイナウ(木幣)の展示が充実していました。
でも、動線設計がいまいちで、考えながら回らないと多くを見逃します。
最後に「ウエカリ チセ(体験交流ホール)」で、「アイヌ古式舞踊」やムックリ(口琴)の演奏など、アイヌの伝統芸能を見せてもらってウポポイ見学終了。午前中に樽前登山をした後に行ったので、なんだかめちゃくちゃ疲れましたが、アイヌの血をひく若い人たちがたくさん舞台に立っていて、歴史と文化を後世に残すべくがんばっている姿が凛々しかったです。コロナ禍で思うように観客が入っていないのだと思いますが、観客が少ないからこそできることを模索したりなんかして未来へ向かってほしい。
ところで、ポロトコタンにいた熊たちはカムイの世界へ送られてしまったということだろうか?