白樺が迎えてくれる宿

2022年08月10日(水) 11:01

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BEAUTIFUL HOTEL COVERED BY WHITE BIRCH TREES
It opened at the beginning of 2022, and it took over 30 minutes just to check-in for us, which was the worst moment at Kai-poroto. This is located next to Upopoy. White birch trees are used everywhere, and I especially loved the poles covering the approach from parking to entrance. The open-air bath was pretty amazing, but the one for women was covered by reeds, meaning we could not enjoy the view out there, how disappointing. I preferred taking a bath in our room, looking down the lake.

ウポポイに隣接する星野リゾートのお宿「界ポロト」に泊まりました。

アイヌ語で「レタッ・タッニ」と呼ばれる白樺の木が出迎えてくれるエントランスが美しかった。

写真の右奥側にある白樺は本物の木ですが、手前左側半分は、コンクリートに白樺の木を埋め込んで樹皮の跡や木の形をつけ、木を引っこ抜くという製法でつくられた意匠でして、これがめちゃくちゃステキでした。NAP建築設計事務所の中村拓志氏の設計だそうです。

客室にも白樺がたくさん使われていました。

窓の向こうにも白樺があるように見えますが、あれは排水管かなにかに白樺模様のフィルムを貼り付けているだけ。あちこち白樺だらけなので、これも本物だと錯覚させられる人は多いかもしれません。

客室のお風呂には大浴場と同じモール温泉が満タンになっていて、窓を開けて、三角屋根の湯小屋やその向こうのポロト湖を眺めながら、登山の疲れを癒やしました。おかげで翌日も翌々日も筋肉痛なし!温泉サイコー。

宿泊者のみに解放されている△湯(さんかくのゆ)は、内湯から露天風呂へとシームレスにつながったステキな設計なのですが、女湯の場合、湖側から覗き見ることができないようにとしっかり囲ってあって、つまり湯船からはほとんど景色を楽しめなくてかなりもったいない感じでした。「湖って裸で飛び込むとこでしょ?」という認識のスウェーデンから戻ってきたこともあり笑、個人的には「囲ってんじゃねー!」と思いましたが、だったら部屋のお風呂で湖を上から眺めながら湯に浸かるほうが快適。部屋のお風呂がなかったら満足度はかなり下がったことでしょう。

部屋もお風呂も快適で、ポロト湖が凍る冬にまた行きたいかも……と思うくらいのお宿でしたが、到着後のチェックインで30分以上も待たされて第一印象は最悪でした。オープンして半年強しか経っていないからまだオペレーションに迷いやもたつきがあるのかもしれませんが、客室へ案内した後にお茶をいれたり、館内の仕様や各種イベントの案内を口頭で行ったり、一件ずつ、こんなに丁寧にやっていたら回らないのもさもありなん。「説明要らんから早くゆっくりさせろ!」と思う客も多いと思うので、チェックインまわりは急いで改善したほうが良いと思います。界の夏の風物詩として提供している「ご当地かき氷」を、待ち時間のうちに提供するようにするくらいでも効果あると思いますよー。写真のかき氷には、夕張メロン味のシロップがかかっています。