リサイくるくるショップ

2022年03月23日(水) 16:12

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RECYCLE SHOP NEXT TO GARBAGE STATION
In the garbage station for dwellers of Kamikatsu town, there's a corner to collect "burnable garbage" or "landfill waste", but it's titled as "garbage that needs be burned as there's no other way of recycling." It's addressing people to rethink of how to dispose it. And, there's a recycle shop next to the station for dwellers to bring anything in to pass them to somebody else who might need them. The floor of the shop and the hotel we stayed at seemed to be made of mortar with crashed china from the recycle shop.

住民がゴミを持ち込むステーションの一角に「どうしても燃やさなければならないもの」のコーナーがありました。「可燃ゴミ」とか「埋め立てゴミ」のような言葉で括らず、「どうしても燃やさなければならないもの」と表現しているところが秀逸。「ここへ捨てる前にもう一度かんがえてみよう!」というアクションを促す力を持った良い表現です。

「どうしても燃やさなければならないもの」を捨てる場所。可燃ごみとか埋め立てゴミとか言わないところが秀逸

そうして考え直した結果「自分はいらないけど、まだ使える」と思えるものは、敷地内にある「くるくるショップ」に置いていくことができるようになっています。

くるくるショップ店内の様子
くるくるショップの使い方。持ち込みできるのは町民だけ。

持ち込みは町民しかできません。そうしないと、他所からゴミを持ち込む人が出てきてしまいかねないから。価値を見出して持ち帰りたいという人は、わたし達のような観光客も含めて誰でも持ち帰ることができます。置いていく人も、持っていく人も完全無料。もともと「ゴミ」なので、廃棄するには費用がかかるものがほとんどです。それをゼロにするだけで町の財政負担が減るわけですから、無料も理にかなっています。

ちょっと気になったのは、どのくらい循環しているのかな?というところです。持ち込みの量が、持ち出しの量を圧倒的に上回ってしまえば、店内の品数は増えるいっぽうになります。どこかで見切りをつけて、結局ゴミとして廃棄せざるを得ないものも出てくるのではないかと。案の定、そういう側面はあるようで、ゴミステーションや隣接の(わたし達が泊まった)ホテルの床材に瀬戸物を砕いたものを混ぜて使うなどのアップサイクルも行っているそうです。

もらい手のなかった瀬戸物を砕いて混ぜた床材でできた店内の床
やはりお皿の持ち込みが多い様子。瀬戸物のリサイクルって難しいんですね

記念にお皿でも持ち帰ってみようかと真面目に物色してみましたが、目ぼしいものは見つかりませんでした。ゼロ・ウェイストの達成にはまず、要らないものを増やさないことコレ大事。本当に要るかな?使うかな?飽きないかな?と自問自答してから買い物をする習慣を身に着けないとなりません。とりあえず今回は、ゼロ・ウェイストアクションを勉強した直後なだけに、手ぶらで出てくることに成功しました。