中身を見せてしまう箱

2021年06月24日(木) 16:32

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 神奈川, リサーチャーの知恵袋
DELIVERY BOX CONVEYS WHAT'S INSIDE
I started a trial use of a flower subscription service, as we don't have a garden anymore. This one, HitoHana, allows customers to choose a color among 8 options every time. This could be nice as I would be able to choose a color depending on the season, my own mood, and/or the flower to be delivered. The box is designed well, too. The lid part is intentionally transparent that implies it should be delivered with care. It should appeal to the deliverer's conscience.

夏至を過ぎましたね。スウェーデンは夏至祭で浮かれている頃です。Lund(ルンド)のかつての我が家では、庭の草花がこれでもかと咲き誇っていることでしょう。どれだけ摘んでも増える一方だったハーブが懐かしいです。

しかし、これからは庭なしマンション暮らしの身ですから、活けるお花は買うしかありません。

2016年頃からちらほら増え始めていたお花のサブスクリプションサービス(以下サブスク)、日本を留守にしていた間にめっちゃ増えてますね。良さそうなところ3社まで絞ったので、順番にお試し利用してみます。

まずは HitoHana(ひとはな)

ここの一番の売りは、好みの色合いを選べるところだと思います。ホワイト&グリーン、レッド、イエロー&オレンジ、パープル、ブルー、ブラウン、ピンクに「おまかせ」をプラスした8つの選択肢から、毎回、季節や気分に合わせて好きな色を選べます。次回と次々回にお届け予定の花をメールで教えてくれるので「この花ならパープルが良い!」みたいに選ぶこともできそうです。

花のボリューム(つまり金額)やお届け頻度を選べたり、都合の悪いときにスキップできたりするのは、お花のサブスクにはもはや定番のサービスのようで、そのあたりはバッチリ対応しています。

もうひとつ、なにげに工夫されているのは、お届けに使われる専用ボックスです。

蓋部分にあえて透明のセロファンを使い、配達員さんに「中身は生花だから丁寧に扱って欲しい」という密かなメッセージを無言で伝えています。これはなにげに斬新。中身が生花だと知ったうえで上に別の荷物を重ねてしまえる配達員さんはいない!と、人の良心に訴えるうまいデザインです。

初回に届いたホワイト&グリーンの2,200円サイズを近所の花屋で買った葉っぱと合わせて飾りました。ボタンと思しき花は長持ちしましたが、その他は軒並み5日ほどでクタってしまいました。送料を考えたら妥当どころか安いような気がするし、この暑い季節を考えたら日持ちも十分な気がします。

今日、2回目のお花が届きました。イエローの2,200円サイズ。花瓶を2つに分けてもなかなかのボリューム。ボリューム感はお花の種類にもよりますねー。