健康診断事情と健診結果

2021年05月24日(月) 14:35

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REPORT OF MY MEDICAL CHECKUP
The painful experience of mammography screening at the latest medical checkup in Tokyo reminded me of how efficient and painless the mammography screening was in Sweden. It may be because the system prompts the technician to improve the skills. It took only 5 minutes to complete the checkup, which allows a technician to repeat it a dozen times in an hour, which goes up to about 8,000 times in a year. This is a huge number. In Japan, I don't think there is a technician who can face to such a huge number of examinees in such a short period of time. I should probably find a clinic that is popular among females, then I can face to a bit more experienced technician next year. The result of my medical checkup, anyway, is pretty good, though it advises me to drink alcohol less.

海外赴任者とその家族は、帰国時に人間ドックを受診して身体に異常がないことを確認することになっています。で、その結果を披露する前に、マンモグラフィ(乳房専用のX線撮影)が果てしなく痛かったという話。プラスチックの冷たい板で乳房をギュッと挟み込んで撮影をするので、ふつうに考えて痛くないわけがないのですが、スウェーデンで受診したときはぜーんぜん痛くなかったのです!

撮影に使われる機械の優秀さもあるのかもしれませんが、どちらかと言うと担当技師さんの腕の差が大きいのではないかというのが私の仮説。霞が関という場所柄もあってか受診者は男性が圧倒的に多く、マンモグラフィを担当する検査技師さんの経験値が上がらないのではないかと。

スウェーデンの話。

まずスウェーデンでは、社会人全員が定期的に健康診断を受けるという仕組みはないらしいです。具合が悪くなったら仕事や学校を休んでかかりつけ医の診断を受けるのが基本です。大病を患っているのに気づくのが遅れたうえ、専門医の治療を受けられるようになるまでの道のりが長くて大変なことは社会問題のひとつになっているそうな(詳しくはわかりません)。

しかし、婦人科の健診だけは別で、40~74歳の女性のところには1年だったか1.5年だったかは忘れましたが、マンモグラフィを受診すべし!という案内が定期的に届きます↓。

日時がきっちり指定されてきます。わたしには「2020年6月9日 12時50分」に受診するようにとの通知でした。都合の悪い人は電話をして日時変更をする仕組み。日本で昨今話題のワクチン接種予約問題もこうすれば良かったんでないの?と思ったりなんかしている今日この頃です。

閑話休題。最初に案内が来たときは(たしか2018年の秋)、日本を経つ前に受診済みだったのでシカトしました。すると、数ヶ月後に再案内が来ました。そのときは2019年中に日本へ一時帰国して人間ドックを受診するつもりだったので、やっぱりシカトしました。そしたら案内が来なくなりました。2回連絡して受診しに来ないやつは知らん!という態度です笑。それから1年と少し経ってから届いた通知が先の写真です。コロナ禍がすこし収まりつつあった昨春、しかし日本への一時帰国の見通しは立っていなかったのでスウェーデンで受診することにしました。

指定された日時にマンモグラフィ専門の診療所へ行き、ほんの5分と待たないうちに呼ばれて、上半身裸になるよう言われ、脱ぎながら説明を聞き、流れるように機械に乗り、撮影がササッと行われ、服を着ている間に結果報告に関する説明がされて終わり。入室してからわずか5分。案内にも「5分で終わるよ」と書いてあったけれど、本当に5分で終わるとは思わなかった。そして、痛くなかった。

こうして5分に一人のペースで毎日撮影をしていたら、1時間で12人、1日5時間働くとすると(少なっ笑)1日で60人、1ヶ月に15日働くとして(少ないって笑)1ヶ月で900人、1年間に9ヶ月働けば(本当に少ないがこんなもんだと思う)およそ8千人の乳房を撮影することになるわけで、技師さんの腕はみるみると上がることでしょう! 霞が関診療所の技師さんの腕が追いつく日は来ませんね。

ということで、日本でも女性が数多く受診しているところで受ければもう少し痛くないのではなかろうか?

そして話は今回の健診結果へと飛びますが、マンモグラフィの結果も異常なく、概ね健康体であることがわかりました。生活習慣のとある項目に改善の余地があることだけはくっきり明白ですが笑。

でも、肝機能は正常値だから大丈夫(たぶん)。