自転車がついてくるホテル

2021年04月07日(水) 18:00

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, 泊まるコトコロ
A BICYCLE RENTAL COMES WITH A ROOM
Just before leaving Sweden, we stayed at a beautifully designed hotel in Västra hamnen, Malmö, in front of a big skateboard park. At first, it looked small, dark, and dangerous with edgy stairs. And it was actually dangerous for me to get hurt on my ankle. It's a great idea to park a rental bicycle just in front of each room, which didn't require any contacts with the reception to use it. It's also very thoughtful to offer a specific Wi-Fi network just for check-in, though it was not visually accessible. I now have to admit the concept and design was good, but the accessibility was not as thoughtful as APA hotel in Japan.

Lund(ルンド)の自宅を引き払った後、スウェーデンで過ごす最後の1週間は隣町 Malmö(マルメ)のVästra hamnen(ヴェストラハムネン/港の西側という意味)という新興住宅街に佇むシャレオツホテル Ohboy hotell に滞在しました。

北ヨーロッパ最大規模を誇るスケボーパーク Stapelbäddsparken に面する建物の1階がすべてホテルの居室(31部屋)で、2階以上は住宅(55軒)になっています。売れにくい1階をホテルにしてしまうというのはなかなか斬新なアイデア。

持続可能で快適な暮らしを長く無理なく続けていくためのソリューションを模索し、提案することを宣言する建築家さんたちが手掛けたホテルでして、部屋にはもれなくレンタル自転車がついてきます。言えば貸してくれるのではなく、部屋の前に一台ずつ停めてあって↑、ロックを解除する番号は部屋に入るとわかるようになっています。2台目を借りたいとか、裏に停めてある荷台付き自転車↓を借りたいとかいうとき以外はいちいちフロントへ行かなくて良くて楽ちん。スタッフも対応しなくて済んで楽ちんです。わたし達は「慣れない自転車なんかに乗って怪我とかしたらまったく笑えない」ってことで自転車には手も触れませんでしたけども笑。

さて部屋の中ですが、1階は食洗器も備えた簡易キッチン付きのリビングダイニングです。写っていませんが、小さなデスクもありました。階下にはベッドがあって、奥にはトイレとシャワールームがありました。

中へ入っての第一印象は「狭くて暗くて階段アブナイ!」です。ここに泊まってみたいという気持ち最優先で選んでしまいましたが、スーツケースを6個も抱えてる人たちが泊まる部屋ではなかったというのが正直なところ笑。

なんちゃってグランピングの宿で階段から落ちて右膝を強打するというアクシデントがあってからまだ1ヵ月も経っていなかったので、またしても階段を落ちるわけにはいかない……とか思って慎重に昇り降りしていたのに、降りるときに踏板のエッジに足首をゴリっと勢いよく擦ってしまい流血しちまったり泣。トイレの入り口に要らない段差があって、そこに足を置いてしまっては痛みで顔をゆがめることになったり、あれほど泊まってみたかったホテルですが、泊まってみたらそれほどステキじゃなかったな……。

でも、「チェックイン専用Wi-Fi」というのを用意しているところは気が利いてました。チェックインに必要な情報はすべてメールで送られてくるので、スタッフが引き上げた後にチェックインするにはメールを確認できなければなりません。ここは山奥ではないし、今どきWi-Fiがないとメールチェックできないって人は少ないのではないかと思うけれど、レセプションのドアに「チェックイン専用Wi-Fi」がご覧のとおり書いてありました。見えないと思いますが笑↑。昼間でこんな感じなので、夜に来たら情報の存在にすら気づかないのではないかと思う。オシャレデザイン重視でつくると機能性や効率性が下がりがちで、ここはまさにそんな感じだったかな-。アパホテルは後者にガッツリフォーカスしていてブレがないところがある意味ステキなのかもしれない。