なんちゃってグランピング

2021年03月10日(水) 16:44

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Västergötland, スウェーデン, 泊まるコトコロ
GLAMPING EXPERIENCE, SORT OF...
Camping is too much for us, but it's not the right time for glamping either. When I found this tiny house in a forest, I thought it should be for us to finalize our outdoor experience in Sweden. The gas didn't work properly for the first night, which made it freezing. No bird songs in the morning, which means it's a draft-free enough house compared to our house in Lund. I now know how ineffective our house is, as we wake up to the sound of birds singing. I got surprised how well the urine diverting toilet works. The toilet of our house is worse, as we are sometimes plagues by the smell of sewage water. From campers' point of view, it may not even a glamping, but we learned a lot and enjoyed it at least.

キャンプをしようとすると、いろいろ道具を揃えなければならないし、そもそもそれほどアウトドアなタイプではないからグランピングくらいがなんとか手の届く範囲だよね……というのが夫婦揃っての見解でした。しかし季節は冬。もう無理だな~と思っていたときに見つけてしまったのが、森の中の一軒宿 INFOREST です。

駐車場↑に車と「心配事」を置き去りにして、未舗装の林道を200メートルほど登っていくと、トレイラーハウスが見えてきます↓。

車で家の近くまで行けなくもないけれど、それだと「文明社会から距離を取り、森の中にぽつねんといる感」が薄れてしまいますよね? この少し遠い駐車場にもホストのこだわりがデザインされています。

[1] リビングからの夕景 [2] 扉の奥がトイレとシャワー [3] 簡易キッチン付き

家の中にはキッチンもトイレもシャワーもあって「グランピング」と呼べるレベルではたぶんない笑。でも、わたし達のようなアウトドア初心者が森の中で安心して、かつ森にダメージを与えることなく寝泊まりするには、このくらいの設備でなければ無理だということが、ここに3泊してみてよくわかりました。

まず、寒い……。一晩寝て起きた後に判明したのですが、暖房が機能していませんでした。朝になってからホストを呼んで見てもらったら、交換したガスのカートリッジがきちんと動いていなかったらしい。動作確認してもらい、2日目の夜はこれで安心!と思ったら、外気温が氷点下となりぜんぜん温まりませんでしたー。でも、トイレとシャワーの小部屋だけは室温が上がるので、ドアを開けっ放しにして暖気をリビングへ引き込む作戦を決行。多少は改善しました。ちなみにトイレは、スウェーデンのSeparett社が開発した「し尿分離型トイレ」でした。「ぼっとんトイレ」の現代版という感じかな。最大の特徴は尿と固形糞便を分離して回収し、処理するところ。そのおかげで悪臭はほぼ皆無です。Lund(ルンド)の我が家のほうが、たまに下水の臭いが上がってきて不快なときがあるので、森の簡易トイレのほうがずっと快適だった。でも、便座の位置が高くて、座ると足がぶらぶらしちゃうというスウェーデン仕様。小柄な人だと座るのにも苦労するレベルだと思う。

シャワーのお湯は2日目から無事に出ました。でも、急がないとすぐにキンキンの水になります笑。FAQに書いてあったからかなり急いだつもりだったけど、倍速くらいじゃないとダメだった。おそらく身体は濡れタオルで拭くくらいの想定なんだろうな。とりあえず洗髪は、1本でシャンプーとリンスが済むタイプにしたらどうかな?と思うが、そんな気の利いた時短商品はスウェーデンで見かけたことなし。

森の中での3泊4日。鳥の鳴き声で目覚める……みたいのを想像していましたが、気密性が高いからか家の中にいるとほぼ無音で味気なかった笑。いや、そのおかげで暖かい(いや寒かったけど)わけで、考えてみたら、Lundの我が家で鳥の鳴き声毎朝うるさいくらいなのは、気密性が低いってことなのだと今さら気づいたりもしたわけです。電気代、高くなるはずだよ。

最後の朝、階段から落ちて右膝を強打するというアクシデントにも見舞われましたが、星空を見上げたり、森を眺めながらボケーッとしたり、凍えながらBBQしたりと楽しかった。