ジャガイモ王国

2021年01月25日(月) 17:48

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KINGDOM OF POTATOES
Just the same as Hokkaido in Japan, Sweden is a kingdom of potatoes and Swedes love to eat them. There are various kinds. As soon as I arrived in Sweden, I gave up to learn the difference among them and started to pick up just "Små fina." What I was not able to learn in Hokkaido when I was young, I didn't think I would be able to do in Sweden after I became pretty old. In any language, potatoes should be named to tell the characteristics clearly, anyway.

わたし達が暮らすSkåne(スコーネ)はスウェーデン最南端の県なのですが、日本最北の北海道といろいろ似ています。たとえば、ジャガイモが特産品なあたり。品種もたくさんあありすぎてどれを買えば良いのか未だによくわからないから、いつも無難に「Små fina」というのを買っています。皮ごと食べられるポテトサラダ向きの品種で、日本で言うと男爵あたりに相当するのではないかと思う。

[1] 煮崩れしやすいアーモンド芋 [2] 栗のような甘みアスパラガス芋 [3] ナッツのような味わいチェリー芋

他にも、「Mandel/アーモンド」という名のイモは粉っぽくて煮崩れしやすいのでオーブンで焼くか裏ごししてスープなどにするのがオススメ[1]、「Sparris/アスパラガス」は栗のような甘みと黄色い色味が特徴でオーブンで焼いて食べるべし[2]、「Cherie/チェリー」は甘みのあるナッツのような味わいで赤い薄皮が特徴。皮はむかずに揚げたり焼いたりして食べてね[3]という感じの説明になってます。

しかしまぁ、正直な話をぶっちゃけると、そもそもジャガイモ大好物というほどではないので、味のちがいなんてわからん……(道産子なのにな笑)。

Göteborg(ヨーテボリ)から南に30分ほど下ったところにKungsbacka(クングスバッカ)という町がありまして、そこに「Potatiskällaren」という訳すなら「ジャガイモ貯蔵室」なる直球な名前の八百屋さんがあるというから寄ってみたら、スーパーでは見かけない名前のジャガイモがズラーッと並んでおりました。

[4] ジャガイモ貯蔵室! [5] 地元産の激安ジャガイモ [6] 1キロ約200円という破格

一番高いのは「Anya」で1キロあたり39SEK(約480円)。他の「Antonia」「Kullen’s Favorite」「Sava」「King Edward」はいずれも1キロあたり18SEK(約220円)で、地元産の名もないイモは5キロで80SEKの袋売りだったけど、1キロあたりにすると16SEK(約200円!)という安値。これは北海道よりも安いのではなかろうか?

品種名が全て「人の名」になっているのが不思議。スーパーで売っているのはチェリーとか、アスパラガスとか、他の食べ物の名前だし。日本も「男爵」とか「インカのめざめ」とか「北あかり」とか、聞かれたら説明に窮する名前ばっかりだけど笑、もうすこし覚えやすいネーミングにはできないものだろうか?と毎度思いながら無難に「Små fina(小さくて美味しいヤツ)」を買っています。