部屋のちがいがわかりやすい

2020年12月11日(金) 18:32

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Västergötland, スウェーデン, 泊まるコトコロ
DIFFERENCE IS VERY CLEAR
Quite a few hotels name the rooms without thinking it deeply, and guests are sometimes forced to explore the room descriptions to figure out which is more suitable and desirable between, for example, deluxe room and comfort room. This small hotel near Göteborg knows such a frustration, and has named its rooms to tell the difference super clearly. The cheapest one is "Nice room", the best one is "Our finest room", and the one in-between is "a somewhat nicer room". This witty expressions should be the world standard.

Airbnb(以下エアビー)熱が冷めたもう一つの理由は、エアビーでキャンセルを喰らった9月のとある週末に、代わりに行ったホテル Örum119 で過ごした1泊2日がとても快適で、美味しかったからです。ホテル自慢の長い朝食が、本当にとても美味しくて、上げ膳据え膳で食事を楽しめるのも旅の醍醐味のひとつだということを思い出してしまったのでした。日本の旅館と同じように、夕食を提供するレストランを併設する小さなホテルが、スウェーデンにはたくさんありますし。

ということで、この冬の休みを料理自慢の小さなホテルで過ごそう!と、エアビーには見向きもせずに探しまくっていたとき見つけたのが Isbolaget です。なにかとステキなのだけど、なにより部屋の描写がわかりやすくて感心しました。

部屋の名前がシンプルでわかりやすい! Webサイトのスクリーンショットです

各部屋の写真の横に、部屋の名前が書いてありますが、その部分だけを抜き出すと次のようになっています。

  • Nice room(Standard double room)
  • A somewhat nicer room(Superior double room)
  • Our finest room(Suite)

スタンダードダブルルームを「Nice room/素敵なお部屋」、スーペリアダブルルームを「A somewhat nicer room/ちょっとだけさらに素敵なお部屋」、スイートルームを「Our finest room/うちで一番素敵なお部屋」と呼ぶことで、部屋の広さと値段に比例して素敵度がちょっとずつアップすることがよくわかります。まー、3種類しかないし、部屋の広さに比例して値段もわかりやすく上がっていくから、ネーミングを工夫しなくても十分にわかるんですけどね笑。

しかし、部屋の種類がたくさんありすぎる大型ホテルの中には、「コンフォートルーム」と「デラックスルーム」はどっちがグレード上なのよ? どっちが広いのよ? どっちを選ぶのがお得なのよ? ってな具合に差がわかりにくくて、詳細情報をくまなく見比べてからじゃないと選べないようなところが多いと思いませんか? そういう手間を客に強いることなく、ネーミングひとつにも気を配っているような宿に、わたしは泊まりたい。