とある日瑞共同プロジェクト
2020年11月17日(火) 20:10
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, イベントの話, スウェーデン- 2 UNIVERSITIES COLLABORATIVELY EXPLORED AGING
- I happened to find an exhibition introducing how furniture and objects could facilitate everyday life and encourage activity for elderly people challenged by 2 universities, one in Sweden and another in Japan. I especially liked "Irotsumi" which will train the player's cognitive ability and "Each of us" which is such a beautifully designed lump for the coming dark winter. The student designers should have been flying over to Malmö to see how their own products were exhibited if the things were normal. It's a pity, but they were there to cheer me up at least.
Form/Design Centerで素敵なテキスタイルを眺めた後、せっかくなので別の展示もササッと拝見したところ、「Beyond Time」と題する企画展で日本語の文字を発見。
神戸芸術工科大学のRiho Shimizuさんが制作した「Irotsumi」という作品でした。カラフルな積み木ですが、積み木全体の色と刻印している色名が一致していません。その色名を塗っているインクの色もちがいます。たとえば、黄色の積み木に青のインクで「あか/röd」、赤いインクで「あお/blå」と書いてあって、作品のねらいや企画全体の意図を知らずにぶらぶら見ていたので激しく混乱しました。でもどうやら、その混乱こそが作品のねらいだったようです。認知の混乱に負けずに積み木をすることで認知力低下に抗おう! って感じ。
こうした脳トレ玩具みたいなものだけでなく、タイヤと杖がついていて家の中ならどこへでも連れて歩けるサイドテーブルの「Pochi」は同大学のTsukiko Fukuiさんの作品[1]、瞑想を楽しみへと変えてくれるかもしれない不安定な家具「Transcendence」はHDK Valand Steneby(イェーテボリ大学の芸術学部)のHannes Blixtさん[2]、人と人が支え合う様子を模したかのようなランプ「Each of us」は同じくHDK Valand StenebyのSamuel Norlindさんの作品[3]など、素敵なものがたくさんありました。特に最後のランプは我が家に欲しいくらい。
この企画展は、HDK Valand Stenebyと神戸芸術工科大学の共同プロジェクトだそうです。高齢者の暮らしの考察から生み出された12個の作品が展示されていました。コロナ禍により、家で過ごす時間が長くなった今なら、高齢者のみならず多くの人に響きそうです。
本当なら、こうして展示されている様子を関係者がこぞってはるばる見に来たのだろうけど、コロナ禍で来られなくて、見られなくて、きっと残念な思いをされていることでしょうね……。代わりにわたしが楽しく拝見してきました。