ガロッシュってなんだ?
2020年10月09日(金) 18:54
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察- WHAT'S GALOSHOES?
- I have not been familiar with galoshoes, but they were developed for farmers in a harsh climate like Sweden. They might have been replaced by rubber boots, or plastic disposable ones for use indoors. The statue was found in Helsingborg which used to have some rubber factories. Gummifabrik seems to have gone, but TRETORN has survived and been offering various rubber products. I am now pretty much interested in finding a nice pair of sneakers good for heavy rain in Japan.
ラーメンを食べに行ったHelsingborg(ヘルシンボリ)の街の片隅にある銅像です。とてもステキ。
Gummifabrikというゴム工場(1917年創業)で働く女工さんたちの様子です。作っているのはゴム靴で、彼女たちの傍らにはガロッシュも一足ありました[2]。ガロッシュというのは、わたしも初耳でしたけど、靴の上に履く靴のことです。農家の人たちの足を守るために開発されたものだそうです。
そんなガロッシュをはじめとするゴム靴のメーカーがHelsingborgにはいくつかあったようですが、この会社は1980年に買収されたあと切り刻まれて消滅してしまった模様。より長い歴史を誇るTRETORN(1891年創業)はゴム靴のみで満足せず、1900年にはスニーカーを生み出し、その2年後にはテニスボールの生産をはじめ、その翌年からゴム長靴をつくるようになると、その顧客は農家だけでなく一般市民にも広まって、あれよあれよの大繁盛。1911年には世界ではじめて従業員のための託児施設を作ったりなんかしたこともその歴史を彩っています。
ガロッシュの話でした。ゴム長靴の誕生がガロッシュを葬ったのかもしれません。最近では、刑事ドラマなんかで見かけるビニール製の靴カバーも「ガロッシュ」と呼ばれるようなので、素材がゴムからビニールに変わったという見方もできそうです。ラトビアの宮殿を見学するときにわたしも履きました[3]。
TRETORNはその後、キャンバスシューズも大ヒットして今に至っています。スウェーデンブランドの靴を一足くらい買いたいなーと思っていたので、東京でももちろん買えるけど笑、キャンバスシューズかハイブリッドスニーカーあたりを探してみようか。となったときに、その辺のお店ですぐに物を見られるわけではないのが田舎のツライところですわ笑。