お犬様用ゲート

2020年10月15日(木) 18:35

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察
SPECIAL GATE FOR DOGS
A Swedish proud, Allemansträtten, the right of public access, forces dairy farmers to set a gate for hikers and runners in addition to a fence to protect their farm animals. Many gates are made of some steps to go over the fence, but this one has a special access for dogs! Another sign of Swedes' love to dogs, but the space looks big enough for even a big dog to go through without setting the bar up.

Allemansrätten(英語では“The right of public access”、日本語では“自然享受権”と訳されます)と呼ばれる「だれもが自由に自然を享受する権利」が憲法で守られているのがスウェーデンです。これを行使して、あちこちの森や放牧地を走り回っています。

広大な敷地に家畜を放牧している酪農家さんは、自分の土地とは言え自然の一部なので、だれでもアクセスできるようにしないとなりません。でも、家畜が逃げ出したりしないように柵も必要です。そこで、柵を人が乗り越えられるように写真のような柵越え階段を設置してくれています。

放牧地に設置されている柵越え階段

微妙な形違いがたくさんあるのですが、先日はじめてお犬様用のゲート付きバージョンに出くわしました。

柵越え階段自体はふつうの形だけど、お犬様用のゲートがついています

人間用の階段の横に、まあまあ広めの空間があって、そこをすり抜けられないくらいの大型犬を通したいときはバーを持ち上げて、空間を広げられるようになっています。

犬(Hund)は↓を通すといいよって後付けっぽいメッセージ

見た目だけでは用途がわかりにくいからか笑、Hund(犬)はこの下を歩かせると良いよ!と板にHundの文字と下向き矢印が描いてありますね。結構がんばって作ったっぽいけど、バーを持ち上げないと通れないほどの大型犬、いるかな? バーを持ち上げるための取っ手部分はリードを引っ掛けられるようにデザインしてるのかな? 犬だけ楽々とゲートをくぐっても、飼い主は階段を乗り越えないとならなくて、その間、リードはどうすんの?ってなりそうだもんね。おそらく、いろいろ考えて作ったにちがいないけど、使っている人を見かけないのでなにかと真相がわらかないのが残念です。