昨日に引き続きまして、森で見つけた食用植物の中からキノコたちを選りすぐってズラリ。

[1] キンチャヤマイグチ	[2] キッコウアワタケ	[3] アワタケ

[4] アイカワタケ	[5] シロカノシタ	[6] ニセイロガワリ

日本語／英語／スウェーデン語／学名（ガイドさんから聞いた説明）の順です。

1. キンチャヤマイグチ／orange birch bolete／tegelsopp／Leccinum versipelle（黒っぽい色をしたササクレが柄を覆っているのが特徴。写真[1]の右側がキンチャヤマイグチで左はヤマイグチという親戚）
2. キッコウアワタケ／red cracking bolete／rutsopp／Xerocomus chrysenteron（傘の下側 – 管孔 – が黄色や赤みがかっていて毒々しいし、柄を切断するとじわじわ青く変色するのもコワイけど食用）
3. アワタケ／suede bolte, yellow cracked bolete／sammetssop／Xerocomus subtomentosus（管孔の黄色いヒダが目印で、一応食用だけど、成長しすぎると美味しくないらしい）
4. アイカワタケ／chicken of the woods／svavelticka／Laetiporus sulphureus（広葉樹の枯れ木に育つサルノコシカケの仲間。若くて柔らかいうちは食用になるらしいが、見つけたものは古くてカッサカサでした）
5. シロカノシタ／hedgehog mushroom／blek taggsvamp／Hydnum repandum（背が低くて、落ち葉の中に隠れていました。柔らかくて脆いので持ち帰りには不向き）
6. ニセイロガワリ／bay bolete／brunsopp／Xerocomus badius（スウェーデン語は“ブラウンマッシュルーム”の意。カールヨハンとそっくりだけど別物）
7. ヤマドリタケ, ポルチーニ／karljohan, cep, penny bun, porcini, stensopp／Boletus edulis（スウェーデンで“キノコの王様”として愛されるカールヨハンの小さいのをやっと発見）
8. 日本語名不明／Langstieliger Knoblauchschwindling／スウェーデン語名不明／Marasmius alliaceus（倒木や枯れ木に自生する小さなキノコで、ガーリックの香りがする）
9. 収穫して持ち帰ったキノコ達。ニセイロガワリとヤマドリタケ以外はオーブンでガッツリと火を通してからいただきました

[7] ヤマドリタケ／ポルチーニ	[8] ガーリックの香りのキノコ	[9] こんなに収穫しました！

ポルチーニ[7]のスウェーデン語名は「Karljohan（カールヨハン）」と言って、19世紀に国を治めていたカール14世ヨハンの名前に由来します。現在のスウェーデン王家ベルナドッテ朝の始祖にあたる彼は、もともとは平民階級出身のフランス軍人です。いろいろあった後の大抜擢でスウェーデンの王に登りつめた上、キノコの名前となってその名を後世に残しました。理解に苦しむ歴史です笑。写真[9]の中央で堂々としているKarljohanは、なにを隠そう自分で採ったのではなく、ご夫婦でキノコ狩りに来ていた地元の人のご好意でわけていただいたものでしたー笑。

オジサン達がこんなに収穫した後だったから、わたし達は小さなKarljohanひとつしか見つけられなかったというわけですね泣。

いただいたKarljohanは、庭で採れたトマトと一緒にパスタソースにしていただきました（旦那作）。森で取ってきたスイバもちらしてみたけど、トマトの酸味に完敗してました。見た目でもバジルに負けてるし。