距離をあけるのあたり前

2020年05月20日(水) 17:30

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察
USUAL DISTANCING IN SWEDEN
Many shops now provide a sign of standing position to let customers keep a social distance even in Sweden. I believe, however, the sign is not necessary for most Swedes. As you are afraid of being addressed by a stranger, you keep a distance from the person in front in a queue, right? Compared to such a queuing situation, many Swedes are happy to nod to each other in a woodland. Is that because we are just passing by and there is no risk of sharing time together? Whatever the reason is, this is an ideal country for those like me who are not excited about socializing first of all.

飛沫感染を防ぐべく、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ちましょうという呼びかけはスウェーデンでもよく聞きます。お店の入り口に張り紙があったり[1]、本屋[2]やアイスクリーム屋[3]などではレジに並ぶときの立ち位置を示すシールをはってくれていたりします。写真を見てわかるとおり、田舎なもんで、どこも大した混んでいませんが笑。

[1] 距離を保ちましょう! [2] 立ち位置目印@本屋 [3] アイスクリーム屋の場合

生活圏内でもっとも列ができているのは、Systembolaget(システムボラーゲット)と呼ばれる酒屋。我が家もかなりの頻度でお世話になっておりますが、コロナで外出自粛が求められてからかなり売り上げを伸ばしているという噂です。

これまでいちばんの長蛇の列は、さほど真っ黄色ではなかったVen島のレンタル自転車屋です↓。わたし達が乗って帰る予定のフェリーが到着した直後らしくかなり並んでいました。窓口で手続きせずに借りられるアプリとかになっていないことに驚いた。そう。ここはスウェーデン南部の田舎地方の田舎町からさらにフェリーでやってきたド田舎なので、そんなにハイテクではないのです。

自転車を借りるべく並ぶ人たち

屋外なので、店舗レジの足元のように目印のシールはありませんが、 そんなのなくても前の人からはまあまあ距離を置いて並ぶというのはスウェーデンではコロナに関係なく常識です。なぜかと言うと、 あまり近くに立ってしまって声をかけられたら面倒だからです。スウェーデンの人たちは、たまたま並び合わせたくらいの人と無駄に言葉を交わすようなことをしません。目が合えばちょっと微笑みを交わすくらい。それがきっかけで会話が始まるのを恐れる人は、目を合わせることも避ける。それがスウェーデン流。個人的な見解ですが笑。

森を歩いたり走ったりしているときも同じなのだけど、バス停とか町のお店とかよりは笑顔であいさつをする人が多い印象です。それは「列に並んでいる時間を共有する」のではなく「一瞬ですれ違ってそれっきりになる」のが前提だからですかね……。理由はなんであれ、社交するのめんどくさいなーが本音のわたしには、とても暮らしやすい場所です。