スウェーデン発祥のスポーツ

2020年05月02日(土) 17:20

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A SPORT ORIGINATED IN SWEDEN
At Risen, we saw quite a few people with a blue jacket on were running around with a paper in their hand, and wondered what's going on. A kind Swede came to talk to me (surprisingly) and explained her orienteering club and its event going on. Thanks to COVID-19, the event had relatively small number of participants on that day, but they have about 200 members! Wow, yes, it's a popular sport here in Sweden. Walking/Running around the woodland with a compass (meaning not relying on GPS) should be really nice for their health both mentally and physically. Should we join the club then?

子どもの頃に一度くらいは経験があるようなないような、記憶がおぼろげですが、スウェーデンではオリエンテーリングが盛んです。

地図とコンパスを用いて、山野に設置されたポイント(コントロール)をスタートから指定された順序で通過し、フィニッシュまでの所要時間を競う野外スポーツの一種。19世紀中頃スウェーデン軍が訓練の一環として始めたといわれる(Wikipediaより

軍事訓練の一環から競技スポーツに昇格したのは19世紀後半で、その初陣を切ったのはノルウェーのようなので、発祥の地がどこか……となると両国に言い分がありそうですが笑。

[1] 青シャツの人が駆け回る [2] オリエンテーリング開催中 [3] スウェーデン発祥のスポーツ

Lund近郊大自然10選を制覇すべく3番の「Risen」へ行ったときに、青いおそろいのジャンパーやらTシャツやらを着た人たちが「紙」を見ながら走り回っていて[1]、なんだろう?と思ったらこのオリエンテーリングをしている人たちでした。「コントロール」と呼ばれるポイントの写真[2]を撮っていたら、スウェーデン人にしてはきわめてめずらしくおばちゃんが話しかけてくれて、おまけに「この地図と一緒に写真を撮ると良いんじゃないかしら?」と親切に撮らせてくれました[3]。しかも左手につけた「サムコンパス」もさりげなく写るようにしてくれてる笑。ソーシャル・ディスタンスが近くなっちゃってごめんなさいね。でもバッチリ写真が撮れました!

Malmö(マルメ)に拠点を置くオリエンテーリングクラブに所属していて、そのメンバーは総勢200人くらいだそう(まあまあデカイ)。いつもはもっと参加者が多いのだけど、この日はコロナのおかげで数十人規模の参加者だったそうな。一応50人以上の人が集まるのは国から禁止令が出ているのだけど、オリエンテーリングは集まらない。むしろちりぢりに散ってスピードを競うスポーツだから大丈夫ってことなんだな、きっと。

Wikipediaでは、「Orienteering(オリエンテーリング)」の語源はドイツ語の「Orientierungslauf(方向を定めて走る)」となっているのですが、最近読んだとある本によるとその語のもともとの意味は「Figuring out which way is east(東の方角を見定める)」で、それは「ヨーロッパから見たときに聖地エルサレムがある東の方角」を特定することが中世においてはとても重要だったことに由来するとな。そんな宗教的な意味合いは欠片も残っていないと思われるけれど、頭を使いながら森の中をうろうろするのはたしかに身体に良さそうで、森自慢のスウェーデンにこれ以上に似合うスポーツはない!ってことですこしやってみたくなったけど、クラブに入るってのはな……(社交に自信がない笑)。