博物館のアンケート

2020年04月01日(水) 17:14

ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン
MUSEUM TRIES TO COLLECT HOW PEOPLE FEEL NOW
As a set with a visit to Vattenrike in Kristianstad, we enjoyed various exhibitions at the regional museum, though we were not able to find the textile collection that we were looking for. Overall, I was not so satisfied with the visit, but I found an interesting questionnaire on its website which tries to document poeple's feelings in the connection with this pandemic situation. Compared to the quantitative questionnaire the Japanese government is now conducting with LINE, this is a good example of a starting point of a qualitative research, I think. We may use this for a user interview training!

Kristianstad(クリファンスタード)の Biosfärområde(生物圏保護区)を見学に行ったついでに、伝統的なテキスタイルの展示がなかなかだと噂の博物館にも寄ってみました。地域の歴史や映画文化の成り立ちを紹介する常設展らしきエリアのほかに、写真家 Johan Hammarさんの写真展[1](4/13まで)やイラストレーター Hanna Klinthageさんの個展[2](3/29までだったのでギリギリ見られました)が開かれていたり、そしてなぜかロックバンドKISSにまつわるお宝をまとめて展示する企画展[3]とかもやっていて、もう何でもあり……みたいなところでした。そして、これだけいろいろやってても入場は無料。

[1] 写真家によるカエルと卵 [2] イラストレーターさん個展 [3] なぜかKISSのお宝展

ねらいのテキスタイル展示は見つからず……、その他の常設展は全般的にモヤモヤしていて追いつけず……、でも、Hanna Klinthageさんによる絵本がとてもステキだったから買おう!と思ったら売り切れ!ってな感じで縁の薄さを感じさせる博物館でありました。

それはさておき、やっと本題。博物館のWebサイトに「Är du rädd? / Are you afraid?」と題された特設コーナーを発見しました(↓ページのスクショ)。

地域の文化を後世に伝え残すことを目的のひとつとする博物館として、COVID-19による混乱の最中にある人々がなにを、どういう理由で恐れ、そしてどう行動しているかを記録していこうとする試みを静かにはじめている模様です。並んでいる問いは次の3つ。

  1. 今、もっとも恐れていることは何ですか? 理由も説明してください。
  2. 恐怖を感じたとき、あなたはどうなりますか? どんな気持ちになりますか?
  3. 感染への恐怖から、あなたのライフスタイルや行動に何か変化は生まれましたか?

日本では、厚労省がLINEを使って定量調査を進めているようですが、こちらの博物館の定性調査と比較して見ると、そのねらいのちがいがわかりやすいですね。博物館のほうは、コロナ騒ぎの最中に対面インタビューするのは難しいということでWebアンケートになっていますが、追ってコンタクトを取れるように電話番号やメールアドレスを書き込む欄(もちろん任意)も用意してありました。

上記3問をベースにインタビュー調査の設計をする練習をしたり、実際にインタビューをして深堀りの訓練をしたりしたらかなり勉強になりそうです。そんな素振り会をだれか企画してくれないかなー(人任せ……笑)。