森を守るために鳥も守る!

2020年01月29日(水) 20:45

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, スウェーデン, デンマーク, マチとヒトの観察
PROTECT BIRTS TO PROTECT FORESTS
The picture shows a wooden fake bird that seems to protect its baby birds in the nests from enemies. I understand that we need to protect birds that carry pollens and seeds to protect forests, and it's pretty amazing that someone set the fake bird on the branch without being attacked by parent birds. This could ruin the food chain in a sense, but I wonder how Danes and Swedes think about this.

スウェーデン人の宝物は森。わたし達が暮らす地球という星を守るという大きな意味もあるのかもしれませんが、そんな大義名分かんけいなく、もっと身近な話なんだと思います。都会での追われる生活に疲れ果ててしまわないように、そして長くて暗い冬を元気に乗り切るために、たとえ多少の雨が降っていようと、太陽が出ていなかろうと、森へ出かけて新鮮な空気を吸う。それが彼らの週末で、彼らの価値観です。だから、森へ行くといつもスゴイ人(と言っても、日本と比べるとそうでもない)。駐車場も空きを見つけるのが大変(と言いつつ、待ちの行列ができるほどではない)。

そんな森を守るためには、花粉や種を運んでくれる鳥の存在がすごく重要です。だから、公園や森の木々にはたくさんの餌箱が設置されていますし、 スーパーでも鳥の餌をたくさん売っています 。

しかし、ここまでやっているのははじめて見ました。隣国デンマーク(スウェーデンじゃないんかぃっ笑)のとある森で見かけた「鳥」です(写真↓)。

枝にとまっている鳥、たぶん木彫りの作り物です。雛たちを守る親鳥。だれかが設置した模様。

あまり写っていないのですが、このあたり一帯にたくさんの鳥の巣があって、写真の「鳥」は枝のひとつでじっとしていました。身動きひとつせず、ただひたすら静かに巣を守っていました。で、あまりにも動かないので目を凝らして見てみたら、木彫り(たぶん)の鳥でした。雛をねらう敵をこうして四六時中見張っているのでしょうね。だれかがコレをつくり、それこそ巣や雛に近づく輩に警戒する親鳥の目を盗んでここに設置したってことです。そこまでして、雛たちを守ろうとする人間がいるって、スゴイことだなーっと、ちょっと感動。見方によっては食物連鎖を狂わせる人間の傲慢にも思えるけれど、デンマークやスウェーデンの人たちはそのへんの折り合いをどうつけているんでしょうね? ちょっと気になるテーマです。