復元された美しいシナゴーグ

2020年01月21日(火) 19:55

ヨーロッパ所々方々, ポーランド
BEAUTIFULLY RECONSTRUCTED SYNAGOGUE
POLIN (Museum of the History of Polish Jews) offers an opportunity to see a beautifully reconstructed wooden synagogue. There seemed to have been more than 150 wooden synagogues like this in the territory of the Polish-Lithuanian Commonwealth, but none of them have survived. Any wars that can destroy people's lives, cultures, and natures should be avoided. It is just insane to destroy such a beauty. Well, the architecture was also stunning!

Warszawa(ワルシャワ)はポーランドの首都だけあって博物館や美術館の宝庫です。全部まわるには日数がどう考えても足りないし、それ以上にやる気と体力が足りない笑。なので、3ヶ所に絞りました。ひとつ目は昨日紹介したフレデリック・ショパン博物館。そしてふたつ目は、ステキすぎる建築と復元されたシナゴーグの美しい装飾をどうしても見てみたいってことで POLIN(Museum of the History of Polish Jews)になりました。

POLIN(ポーランドにおけるユダヤ人の歴史を伝える博物館)の外観。美しい建築です

10世紀の半ば過ぎ、ポーランドの地に入植したユダヤ人が、町をつくり、商業の仕組みを整え、豊かな生活を送るようになったのちも祈りを忘れず、贅沢し過ぎず静かに暮らしていたにもかかわらず迫害されるようになってしまった歴史を丹念に詳細に教えてくれる気合いの入った博物館でした。

[1] 10世紀ころの東欧あたり [2] 13世紀ドイツからの移民 [3] 当時の町の様子

後半の重苦しい展示とバランスを取るかのように、出だしの展示に使われているイラストたちがどれもカワイカッター[1][2][3]。

そしてお目当てのシナゴーグ(礼拝所)の天井の復元です。

木造シナゴーグの復元。天井の装飾が美しい

動植物が色とりどりに描かれていて実に美しい。 動物たちの表情やふるまいもユニークで、見ていて飽きません。わたしのお気に入りは鷹(鷲?)に捕まって「あれ?」ってなってるカラス[6]。緊張感が足りないぞー笑。

[4] 闘うライオン2頭 [5] ライオンの登場率高い [6] 捕まってしまったカラス

1650年ころに Gwoździec(グボジジェツ) という町に建てられた木造シナゴーグを復元したもので、本体は1914年ころに戦争で破壊されたそうです。当時は同様のシナゴーグが現在のポーランドとリトアニア域内に150ヶ所以上あったらしいですが、現存しているものはゼロ。なんとゼロです。二度の大戦ですべて破壊されたということですかね……。ホント戦争反対。人命と文化と自然がいっぺんに破壊される戦争は絶対にイカンよ。