メスキータと大聖堂の共存

2019年05月10日(金) 18:13

ヨーロッパ所々方々, スペイン
THE MOSQUE-CATHEDRAL OF CORDOBA
It started as the city's main Christian temple in the mid-6th century, became a Mosque in the 8th century, became back to a Catholic temple in the 13th century. It seems to me what a loss of money just to show the power of domination, but it could be understanding if the authorities tried to keep the space for citizens to be away from the heat and to pray quietly in the center of town. The decorations were superb, anyway.

アルハンブラ宮殿の王宮に行きそびれた事実から目を背けるべく「いちばん楽しみにしていたのはCordoba(コルドバ)のMezquita(メスキータ)なんだ」と旦那が言いました笑。ちなみに「メスキータ」はスペイン語で「モスク/イスラム教寺院」を意味するそうです。

そういうわけで、グラナダからコルドバへ移動して早速メスキータへ。入場制限もなければ、チケット売り場に列もなくて、場所間違えてるんじゃないの?と一瞬思いましたが、中に入って納得です。すごい広さ。制限する必要なし。

[1] メスキータの外観 [2] 入り口はいってすぐの窓 [3] 聖ビセンテ教会の遺跡
[4] 圧倒的な円柱の森 [5] 色が落ちている部分も [6] イスラム色が濃いところ
[7] モスク部分の天井 [8] カテドラルの天井 [9] イスラム紋様の天井

6世紀中ごろにカトリック教会として建てられたものを礎にして、イスラム支配時代にはモスクとして活用され、増築を繰り返したらしい。そのときにつくられたミフラーブ(メッカの方向を示す目印)も現存しています。

さらに13世紀にキリスト教時代を迎えてからは、キリスト教向けの礼拝堂や祭壇が建設され、特に200年以上の歳月をかけて建てられたカテドラルと翼廊は、イスラム時代を彷彿させる落ち着いた雰囲気の円柱たちの中に、ド派手にそそり立っていました。力の見せつけ合い笑。モスクとカテドラルがつぶし合わずに共存する形で残っているのはスゴイことだし、素晴らしいことだけど、もっと違う形のお金の使い方はなかったものかと無宗教の庶民は思うのだった笑。

しかし、町のど真ん中にこれだけの空間。宗教に関係なく、庶民が暑さから逃れて、静かに祈りをささげられる場所を提供することが目的のひとつにあったのだとしたらお金の使い方としては間違っていないのかもしれません。