Lund大学図書館

2019年03月13日(水) 18:46

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LUND UNIVERSITY LIBRARY
Many guide books introduce the beautiful building of Lund University Library, and it is, but it would be even more beautiful in the season of new green leaves, I guess. The statue of Carl von Linné found in front of the city library yesterday made me to believe he graduated from Lund University, but he left Lund to Uppsala pretty soon after his entrance to Lund University, and his collections were bought after his son's death by an English gentleman to establish the Linnean Society in England. So, nothing is left in Lund, which has been a big loss!

Lundは学園都市なのです。日本で言うならつくば市みたいな感じ?(勝手なイメージですが笑)。Lund大学は、1666年の創立。Uppsala(ウプサラ)大学につづき国内で2番目に古い由緒正しい大学です。北欧最古の大学として名高いUppsala大学は1477年創立で、そこには189年もの開きがありますが、Lund大学の353年の歴史だってたいしたものですよ、はい。

[1] Lund大学図書館 [2] この蔦が緑になる頃には… [3] スケッチ博物館方面より

で、その大学図書館の建物がステキだってことでよくガイドブックなんかにも載っています。他に載せるに値する観光名所がないだけなんじゃないの?!とか思った人もいるかもしれませんが笑、たしかにステキな建物でしたよ。壁を覆う蔦が緑色になる頃にはきっと桁違いにステキなんですよ、きっと。

入り口を監視しているおじさん(写真[4])の表情が絶妙に怖かったけれど、中に入ってみました。めっちゃ静か。学生たちが静かに黙々と勉強をしていて、シャッター音とか本当にゴメンナサイな感じでした。中の雰囲気も歴史を感じさせるちょっと鼻につく古い本の香りも、いかにも大学の図書館という感じで重苦しい……じゃなくて、重々しい。大学図書館で勉強とか、気持ち的にもう無理だな笑。

[4] 頭上から見張る門番 [5] 重々しい雰囲気の館内 [6] 市立図書館脇に大リンネ

昨日紹介したLundの市立図書館脇にカール・フォン・リンネの銅像がありました(写真[6])。“分類学の父”として歴史に名を残す大リンネは、そうなのか! Lund大学の出身だったのか……とその銅像を見て思ったけど、Wikipediaによると2年目にはUppsala大学のほうに移って研究をつづけたって、おーーーーい。でも、図書館で借りてきた本にもリンネのことが出てきました。息子の死後、後継ぎがおらず、大リンネが遺した標本、原稿、文献のすべてはイギリス人の Sir James Edward Smith が買い取り、現在はロンドン・リンネ協会の所有になっているそうです。Lundどころかスウェーデンも飛び出して、まるで大英帝国の偉業のひとつになっているという……。なんで売っちゃうかなー。やっぱりイギリスってスゴイな笑。そういうわけで、蔦が緑になった頃にまた行ってみます大学図書館。